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残念なお知らせ・「アナスタシアシリーズ本の内容」が実話ではなく作り話しだと著者がHPで暴露した件

2019.05.13.19:12

この本の内容に驚愕し、実話であると言うことで、世界中でベストセラーになり、ご紹介のナッツオイルも世界中で売れ、すごい話だと思っていましたが、どうやら…とんでもない捏造話であったようです。
こんなことがあるんですね!
びっくり!
今、7巻まで出ていますが、AMAZONではレビューを書く人が多いです。
その中にこんなコメントを入れている人がいました。

2019年3月21日
形式: 単行本(ソフトカバー)Amazonで購入
著者本人の言葉
2015年元日の挨拶より抜粋

『アナスタシアは実在しますか?』
という、以前からずっと訊かれ続けているこの質問。
彼女は実在します。
それは、ただの個人の存在、ただの人格の存在ではありません。
もはやそれは、大きな現象の実在として存在しています。
アナスタシアの一部を受け継いだ女性は大勢います。

20年間ずっと 疑問を投げかける人達について
アナスタシアはいる! と本気で憤慨していた著者を見て 多くの人が信じたのに

それで 大きな政治団体を作り上げておいて
20年経ってから
しれっと
この現象こそが アナスタシアの存在だ
ですって

この著者の目的は 最初から 今のような
ロシアで影響力のある政治団体を持つために
意図して本を作り込んでいったのでしょう

23年経った今でも 本にもフィクションであると記載せず、さもアナスタシアが実在するかのように 皆が勘違いする言い回しを続けています。

他のレビューを見て分かるとおり 熱病のように 物語を信じ込んでいる人が沢山います。その人達は 実話だと思い込まされているからこそ、本気で土地探しをしたり、アナスタシアのやり方で 子育てをするつもりになっているんです。

真に愛する2人は 共に子供を欲しいと熱望する時、SEXしないで妊娠する。という 悪質なウソも6巻に書かれています。しかも アナスタシアだけでなく、心理学の医者も同じように妊娠したと 細かく 記載しています。
これは 他のレビューのように 熱烈にこの本を信じている女性は 真に受けて 試すでしょう。私の知人が婚約してて 仲良しカップルだったのに ある時から拒まれるようになり、理由が分からなくて 破局して、後になってから彼女がこの本に影響されていた事がわかりました。彼女は 未だに アナスタシアの集まりに参加して パートナーもいないのに 1ヘクタールの土地探しをしているようです。

フィクションが前提のハリーポッターならば 大人が真剣に魔法を学ぼうとして人生を狂わす人はいないでしょう。しかし、肝心な部分が全て架空なのに、人々に このストーリーに沿って行動を起こすように仕向けている、この作者、出版社、関連会社が、ずっと さも 実話であるかのように ウソをつき続けているのが とても悪質な点です。
人の人生を大きく狂わせるようなウソです。信じ込んで いる 他のレビューの内容をみてください。

ロシアでは 広大な土地を政府に要求する 熱狂的なモンスター政治団体が生まれました。
しかも、6巻後半から 本は真の目的に沿って内容を大きく悪意あるものにしていきます。
アメリカの戦争屋のブッシュを5000年現れなかった 光の存在という 刷り込みを読者の潜在意識下に刷り込んでいます。暗示と洗脳の テクニックが本の随所にあります。
子守唄のように 一定のリズムで 「思い出してウラジーミル」「その通りよウラジーミル」なとと読んでいくうちに 6巻までには 完全に 読者は 疑う事をしなくなります。

被害者がこれ以上 日本でも増える前に 出版社は
フィクションであると 本に明記しないならば
出版社と日本の関係者の罪は重いです。

日本の出版社、関係者も 自分達は 実在すると信じてます。という 言い方をして グルになってます。
計画的に純粋な 読者達を騙しており 悪質です。
^^^^^^

2019年3月28日
以下 ネタバレと 注意点を整理してあるので
これから架空のファンタジーの世界観に浸りたい人は読まない方が良いです。

・1〜5巻まで 不思議であっても 引き込まれる内容ばかりで 真実も多く含まれているので 多くの人がのめりこんで
いきました。アナスタシアも 闇の勢力と戦わねばならない! と 力強い姿勢でした。しかし、みんなが 全ての話しを
疑問に持たなくなって鵜呑みにしはじめた 6巻後半から 内容は 作者達の本来の目的に誘導されていきます。

911 は6つの連続テロの予定だったが ブッシュが食い止めた とのこと
世界は6人の神官に1万年間 ずっと支配されている
それに初めて対抗できたのがブッシュなんですって
あれまー
闇の勢力と戦う と言っていたのが
ドサクサにまぎれて 架空の6人の神官を世界の支配者にすり替えて 闇の勢力の実行部隊の戦争屋のブッシュファミリ
ーを光の勢力のように まんまと すり替え成功

911でビル崩壊が何度もテレビで流れたヨーロッパの人達は、あのビル崩壊は不自然で ビル内部に仕掛けられた爆弾
による制御崩壊である事を多くの人が知り、アメリカ政府の見解を信じていません。多くの人々が、軍事産業による
永遠に終わらない自作自演のテロ戦争であると知っています。だって軍事産業だけが大儲けし続けるのがテロ戦争で
すから。

7巻では、世界を支配する闇の勢力の最高神官が なんと アナスタシアのやる事に敵対せず むしろ 応援する しかし
、すでに組み込まれたプログラムは続く
という文章が さらーっと 挿入されています。

この ドサクサにまぎれて 何たる 大転換
しかし 一旦 のめりこんだ読者は深く考えず全て鵜呑みにするのでしょう。
マインドコントロール完了の瞬間が7巻です!

闇の勢力である最高神官達と あっさり お友達になった件 以外は、7巻 から一気につまらなくなります。
もう読者に対する興味づけと入念なマインドコントロールをかかりやすくする下準備は完成しているので、あとは
 ロシアの国内事情とロシア国民が いかに1ヘクタールの土地取得に執着するように仕向けるか、その意義の高さを
様々な話を展開して 刷り込んでいくだけの内容となってます。

入念な刷り込みが完了していると どれだけ非現実的なことでも、みんな催眠にかかっており、他のコメントは 
土地探し始めました! とか 沢山ありますよね。ロシア人だって本当はブッシュの戦争とか大嫌いだった人達のはず
なのにも関わらず。

闇の勢力に対する変遷
1〜5巻 闇の勢力と戦う! かかってきなさい
6巻 世界は この一万年間ずっと6人の神官により支配されてきた!
そして アメリカのブッシュはテロを阻止した光の存在で そんな人はこの5000年間いなかった
7巻 なんと 闇の勢力の最高神官達も アナスタシアを攻撃せず 応援
アナスタシアも闇の勢力を攻撃しても意味はないと
方針をしらっーっと180度転換 完了
しかし、敵はいなくなったが悪意の 残ったプログラムは続く

なんじゃそりゃー!!!

そして このまま この世の中の現実に起こっている紛争や 軍事産業による 自作自演のテロ戦争や
遺伝子組み換えの食品ばら撒き など
大企業がやっている 現在進行形の悪事について 読者に考えさせず
ファンタジーの世界の洗脳がなされた読者を、1ヘクタールの土地探しと その土地の開墾にエネルギーと労力を注ぎ
込ませる ように
8〜10巻が さらにいざなっていくことでしょう。
もう7巻で闇の勢力は、いないことになっちゃってるので戦う必要もなくなっちゃってるし(笑

よく出来た内容ですが
これは 結果としては 軍事産業や 遺伝子組み換えメーカーなどの 明らかに害悪をもたらす企業にとって都合の良い
結果に導く本です。
最も平和の意識、環境意識の高いスピリチャルな読者層を
現実の企業がやっていることに対しては もう闇の勢力はいなくて たんなる 悪意のプログラムが少し残っているだけ
と潜在意識下で関心を薄れさせて 行動を起こす気持ちを起こさせず
引きこもりのように自分達のフィールド内だけで土地探しと 土地開墾に全ての時間とエネルギーとお金を注いで貰
う事に専念させることができるので。

これは よく練られた闇の勢力側による
闇の勢力にとって都合の良い結果に導くための本です。現に1巻の出版から23年が経つのに悪徳軍事産業などは大き
くなるばかり、世界の支配者である最高神官達がアナスタシアの味方になったはずなのに(笑

1巻に出てきた
車のバンパーにつけて モスクワの空気を35%以上キレイにする装置も簡単につくれるとアナスタシアは言っていた
のに 23年間 何の進展もなく
そんなものはもーどでもよくて
単に読者達を1ヘクタールの土地探しと開墾に誘導するために これだけの物語を作り込んでいます。現に23年経って
ロシアでは そうなってます

20年間ずっと 疑問を投げかける人達について
アナスタシアはいる! と本気で憤慨していた著者を見て 多くの人が信じたのに
大きな政治団体をロシアで作り終えたら
2015年のホームページの元旦の著者の挨拶に
アナスタシアは実在はしませんが、一部を受け継いだ女性は沢山います。と、しれーっと 架空の作り話である事を
認めています。

この著者達は 最初からロシアに
政府に対して 1ヘクタールの土地を無償で無税で提供を求める 数万人規模の熱烈なモンスター団体を構築する 不純な
意図で ウソの物語を作り込んだようです。しかも潜在意識下にアメリカ大統領が5000年ぶりの光の存在という刷り
込みがなされた大きな政治団体がロシア国内に出現してるんです。

思い出してウラジーミル
時間の枠を超えて運ぶのよ♪

これらの言葉遣いもターゲットの読者層に受けるよう練られていて
闇の勢力の下っ端の キモいおっさん達が 構想を練ってたんですね(笑

ロシア政府を切り崩すため、そして日本や世界の平和と環境意識の高い読者層を自分達のやっている悪事に対して
関心を薄れさせるために闇の勢力がやっている事って 別の意味で すげー

スピリチャル本は 他にも このような目的で作り込まれているものが多いと思います。スピリチャルな方々は マスコ
ミの報道を信用せず 洗脳しずらく、環境運動などされたら脅威なので、こういう本で現実世界に関心持たなくなる
ように潜在意識に刷り込んでいるのですね。

^^^^^^^^^

以上転記終了

驚きですねえ!!!
こんなことがあるのでしょうか?
ずっと実話であると強調し続けていたのに…。
うちの本棚にある6巻を調べて見ました。
確かにブッシュが大災害と戦争を防止した、と書かれています。
驚愕です!
この6巻を読んだときは、確かに「あれ??」と思いましたが、特に深く考える理由もなかったので、スルーしてきました。7巻までくると、「おかしい!」と気がつくんですねえ。
以下引用します。
6巻260Pからです。
「アメリカ大統領ジョージ・ブッシュは、いつもと違った行動によって、自分でもそれを理解せぬままに、自国を恐ろしい大災害から救い、未曾有の破壊的作用を孕む戦争から世界を守る」
アナスタシアのこの発言は、アメリカ合衆国で起こった9月11日の破壊的テロと軍事作戦、実質的にアメリカ合衆国が直接参戦したアフガニスタンでの戦争の後となっては、現実に起こっている出来事と完全に矛盾しているように思えた。
しかし、紙面やテレビが報道する情報を分析した後、私は9月11日の出来事が、人々に深刻な秘密の一部を明らかにするきっかけになるはずだ、と言う考えに強い確信を持つようになった。
それは世界各国でのより大規模な、世界的なテロを防ぐ、そしてその秘密を明かすことによってのみ世界的なテロが予防されるのだ。
私は何度も何度もアナスタシアの普通ではない発言を読み返した。
こう言うことになる。
2001年9月11日、アメリカ合衆国で大規模な同時多発テロが起きた。
何者かに操られた旅客機が、乗客を乗せてニューヨークの空港を飛び立った直後に、予定されていた航路を変更した。
飛行機は次々と貿易センターの超高層ビルや戦略的に重要な他の施設へと突っ込んでいった。
世界中のあらゆる人々が、この一連の事件を耳にした。
恐ろしい悲惨な光景をテレビで何度も目にした。
その出来事の後間も無く、主犯が特定された。
ウサマ・ビン・ラデインと彼の組織だ。
その直後、アメリカの大統領と政府は、ヨーロッパの数カ国とロシアの同意と参加のもとで、アフガニスタンへの空爆を開始した。
彼らが持っていた情報により、テロリストの親玉とその組織の一味が潜伏しているとされた場所だ。
では一体どこに秘密があるのか?
テロの結果やテロとの戦いである軍事作戦の映像は、現地取材等で1日に何度も、そしていまでも流されていると言うのに。
秘密は起きたテロの原因が全く存在しない、または覆い隠されていることにある。
そしてテロの実行者たちとその組織の首謀者たちの行動に、全く論理性がないことにある。
まるでこの問題をメディアで取り上げることが禁じられているかのように、十分に意義があるはずのこの事件の解明を、報道機関が試みようとすらしない事実の中にも秘密が隠されている。
毎日私たちは起こった事実だけを見せられ、聞かされる。
常に繰り返し流されることによって、とてつもないことが、ただの見慣れた交通事故のようになるのだ。
マスコミの報道によって、次のような図が出来上がった。
一般的に受け入れられている見解によると、非常に裕福なテロリストであるウサマ・ビン・ラディンがテロを画策したとされている。
そして彼は工作員を使って大勢の犠牲者を出し、世界中の人々に未曾有の影響を及ぼすこととなった、注目を浴びる一連のテロを実行した。
テロの首謀者は一体どんな成果を得たのか?
国際社会の一部が首脳レベルで彼に対抗し団結した。
彼を探し出し殺害するために、最先端の技術と最強の軍事編成を配備した。
一般に知られている説によると、主犯テロリストがアフガニスタンの山岳地帯の洞窟に潜伏しているとのことだった。
山岳地帯は空爆され、また彼を支持しているとされるタリバンの兵士たちも同様に空爆を受けていた。
アメリカを筆頭に、先進諸国は一緒になって、全てのテロ組織のキャンプを、もっといえば、それがどの国あろうが関係なく一掃しようとした。
テロの画策者たる人間が、このような顛末を予見できないなどと言うことがあろうか?戯言だ!
もちろん、まさにこのようになることを彼はわかっていたはずなのだ。
長い間特殊部隊に見つからないように潜伏し、慎重な分析と予測を要するテロを準備し、実行する能力のある男にとっては、ことの顛末を予測することは難しくなかっただろう。
だとすればこう言うことになる。
彼は一方でずる賢い戦略家や戦術家、綿密な分析官でありながら、他方では完全な馬鹿だということだ。
自身のテロにより、自分にも自分の組織にも、また彼とつながりのない組織も含めた、全てのテロ組織に破壊を招いたと言うことになる。
これは非論理的な状況であり、したがって国際社会によるテロとの闘いは、非効率で、概して危険なものになりえる。
つまり論理的に考察すれば、真のテロ首謀者は、まだその疑いもかけられていないままだと言うことになる。
どうあろうと、一つはっきりしていることがある。
マスコミの情報で伝えられる事実からは、まさにこのような非論理的な事件の図が出来上がるのだ。
もちろん多くの人々と同じように、私もはじめはこのことに注意を払っていなかった。
しかし…アメリカ合衆国での出来事は、記憶の中のアナスタシアのいくつかの発言を私に思い起こさせた。
それらはまたも、その異常さと奇妙さのせいで公表したくなかったものだ
しかしいまや、アメリアでの出来事の後、すぐにと言うわけではなかったが、まさにその発言が多くのことを説明していた。
例えば一つはこのようなことだ。
「大小の国家の統治者たちは、エジプトのファラオの時代からずっと、地球上で最も不自由な人、彼らは自分の時間の大部分を人為的な情報フィールドの中で過ごし、民衆が求める儀式化された慣習的な行いにしたがって、振舞うことを余儀なくされている。
彼らの元にはひっきりなしに、単調でありふれた膨大な量の情報が入ってくる。
けれども時間的要素が、その情報を分析することすらさせない。
国家の統治者が人為的な情報フィールドの中から、自然の情報フィールドへ移動することは、たとえそれが3日間であっても、どのレベルの神官たちにとっても危険なこと。
そして統治者のその他の世俗的競争相手たちにとっても、危険なこと。
その危険性は、自分で多くのプロセスを分析しはじめ、オカルトの影響下にある権力から自由になることで、統治者が自分をも自由にしてしまうことにある。
自然の情報フィールドは、自然そのもの、その景色や匂い、音のこと。
オカルトの影響から人間を完全に隔絶することができるのは、自分の一族の土地。
その土地に生きる植物や動物たち全てが、愛を持って人間に関わる場所。」
今アナスタシアから贈られたシベリア杉の仕事机につきながら、この発言を思い出した。
それは以前のように奇妙なものには聞こえなかった。
実際、我々の大統領に起きていることだけでも、考えてみて欲しい。
常に外国の要人や官僚と会談している。
彼はみんなお茶を飲みにくるのではなく、迅速な解決策が必要なあらゆる問題を抱えてやってくるのだ。
一方記者たちは?いつもと違う出来事が国内で起きるや否や、即座に、「大統領の反応は?」と書き立てる。
もしくはもっと痛烈に、「なぜ大統領は現場にで浮かなかったのか?」と。
大統領が災害や事故現場に出向くと、支持を得る。
しかしこれは良いことなのだろうか?
では彼は一体、いつゆっくり考え、入ってきた情報を分析することができるだろうか?
「大統領を出せ!」少しでも何かが起こると、国民は要求する。
それが当然のようになっている。
しかしもし、しきたりが異なっていたらどうだろう?大統領は火消しのように現場に出向くべきではない、また官僚たちの訪問を受け、会談に時間を費やすべきではない、というように。
彼には自分の庭に座り、そこから国内で起きていることを熟考し、入ってくる情報を分析する機会を与えるべきだ。
決断を下すべき頻度を少なくする。
そうすればもしかすると国民も、より良い暮らしができるようになるかもしれない。
私が最初そうだったように、きっと多くの人が”何を馬鹿げたことを”と思うだろう。
馬鹿げたことだろうか?では人に考える時間を与えないことは、正常なことだと言うのか?
各国の首脳の考える時間が可能な限り少ないことが、とても好都合である人間がいるのだ。
大統領に落ち着いて考えさせるようにさせたら、私たちの国に何が起こるだろう?

中略

266Pより

「アナスタシア、わかったんだ。分析して、君の発言をアメリカで起きた出来事と対比してみた。そしたらはっきりしてきたんだ。…聞いてくれ、そしてもし間違っていたら直してくれ。9月11日にアメリカで起った一連のテロは、完全ではなかった。テロ組織の首謀者たちは、何かもっと大きなことを準備していた。そうだろう?
そうだよな?もちろんそうに決まっている。ただその詳細が想像できない。大まかには…想像できるようになったと思うんだが、しかし詳細が…君はもっと詳しく話せるかい?」
「ええ。」
「話してくれ。」
「首謀者のトップは6つのテロリストグループが連続してテロを実行するように計画していたの。6つのグループそれぞれが単独で、定められた時間に実行するはずだった。彼らは互いのことを何も知らなかった。そしてグループのリーダーたちは、誰がトップで、最終的な目的が何なのかも知らなかった。また各グループには、死の覚悟ができている熱狂的な狂信者たちが含まれていた。ただ一つのグループだけは、お金のために悪事を働くことに同意した人たちで成り立っていた。
第一にグループは、同時刻に国土上空にあって、空港から離陸または着陸しようとしている全ての民間旅客機をハイジャックするはずだった。そしてハイジャックされた全ての飛行機を、国の重要な拠点を破壊するために向かわせる予定だったの。
その6日前には他のグループが、20軒の大型ホテルの給水設備を病原菌で汚染するはずだった。
汚染源も実行犯も特定することがほとんど不可能な方法が考え出されていたの。実行犯は、ある大型ホテルの一室に宿泊するはずだった。洗面台の水の蛇口に特殊な装置を取り付けると、蛇口は開くが水は流れない。逆に、気圧が給水設備内に死をもたらす粉を押し出す。その後、蛇口は閉められ、犯人は、翌朝には他の大都市のホテルへと移るはずだった。
給水設備に入り込んだバクテリアは、水に触れると粘性を持つため、水道管の側面に張り付いて膨張する。そして増殖し下へ流れていく。12日後には、バクテリアは大量になる。通常の自然な水環境では、他のバクテリアによって絶滅させられてしまうから、そのバクテリアは増殖できないけど、水道管設備ではそのような調整は働かない。水は多くの自然の特性を人間によって奪われてしまっている。水の需要が最も高い時間帯、人々が洗面をするときに、水の流れがバクテリアの一部を吹き剥がし、蛇口から汚染された水が流れ出る。

中略

でも奴らは計画していたテロの全てを実行することができなかった。アメリカ人を完全に脅すことはできなかったんだ。

中略

だってこんなことがあるか?アメリカ大統領のブッシュが、頭のいい奴らにひと泡吹かせたんだ。わかったぞ、彼らが怯えたのは、ブッシュが、アメリカ大統領のブッシュが、突然テキサス州にある自分の牧場へ行ってしまったときだ。就任してたった半年しか経っていない。そして突然1ヶ月近くの休暇を取って行ってしまったんだ。
中略

そこには大統領のホットラインもない。普通の電話が一台あるくらいだ、さらにテレビチャンネルがたくさんあるわけでもない。衛星放送のアンテナがないからだ。批評家やジャーナリストたちがこの事実を話していたが、この背後にどのような意味が隠されていたのかは、結局誰も気がつかなかった。

中略

そして誰も理解できなかった。アメリカ大統領ジョージ・ブッシュが、国が始まって以来、歴代の大統領の誰一人やらなかった壮大な行為をやって退けたんだ。もしかすると、この5千年、一万年で、そんなことを思いつく統治者は一人もいなかったのかも知れない。」
「ええ、誰もやらなかった。」
「あらゆる神官たちが恐れおののいたことに、世界で最も重要で巨大な国の統治者が、初めて、それも突然の人為的な情報フィールドから飛び出たとうことに壮大な意味があるんだ。彼は何事もなかったように、そこから出て行った。そしてそれによって、オカルト信者たちの管理下から抜け出したんだ。今わかったぞ。統治者たちは常に管理下に置かれているんだ。日々の発言や声のイントネーション、表情さえも目ざとく監視されている。あらゆる種類の情報を投げつけることで、統治者たちの行動は軌道修正されているんだ。一方、ブッシュはそのフィールドから出て行ってしまった。奴らは恐怖し、オカルトの方法でブッシュにつながろうと試みた。

中略

もちろんジョージ・ブッシュは牧場に自ら植生を作り、育てたわけではない。でも彼は自分でその場所を選び、愛を持ってその場所に接した。そこにあった自然に愛を持って接したんだ。それは多くの事実からわかることだ。そして、自然は彼の愛に反応した。彼に同じもので答えたんだ。自然は、一族の土地にように彼をまもった。
以下略

^^^^

つまり、ジョージ・ブッシュは、911の時に自分の牧場に引きこもったことによってアメリカをさらなるテロや大災害や戦争から救ったと、
(確か、戦争から救われたのではなく、戦争は始まったと思いましたが‥)
そしてブッシュがそうできたのは、自分の土地を持っていたからだと、
そういう論理ですかね。
このシリーズ本の著者であるメグレ氏は、政治団体を作っていたのですね。
ロシアは共産国です。
一般国民は自分のの土地を所有することができないのですかね。
どういう意味合いから不明ですが、
この人はグループ的な存在であるのかもしれず、アメリカの軍さんと繋がっていて、ブッシュをアメリカを救った英雄と持ち上げているというわけですか…ね。
土地を所有するおっぱん人が増加すれば、その土地を買い上げることによって、ロリアの中に自分たちの領土を作ることができるからでしょうか?
もっと詳しく知るには、彼の周辺にいる人物たちの立ち位置を調べるといいのですが、そのまでの興味はありません。いやあ、スピリチュアルというのはこういう人民を誘導する手法で作られているものがある、ということですね、怖いですねえ。
私はもはや、この本に興味を失いましたので、ここで終了ですが、興味があるからは続けてみるのもいいと思います。
そのうち、7巻が中古で100円くらいになった時にでも、7巻の内容が本当にすでに闇の勢力は無くなったという内容であったのかどうか、確認してみましょうかね。
忘れなければ…。
こうして、私たちは騙されるのでしょうか…?
ロシア人て、怖いですねえ…無論、すべてではないでしょうが…。
こういうスピリチュアルな影響力の強い、作り話をでっち上げて、世界的なベストセラーにするほどの影響力を持つことができるということ…。
例のクリントン、ロシア路線のつながりでしょうかねえ。
色々と疑いが湧いてきますわ。
恐いですねえ…。

終わり。


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「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」25

2019.05.11.23:46

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人間の脳こそスーパーコンピューター

UFOを作れるかもしれない…その可能性について、私は大いに好奇心をそそられた。
その動力の原理を仮説として考えるだけでも、新しい挑戦になる。
だが、UFOは非常に複雑な構造をしており、我々地球人にとって、今のところ優先順位の高い必需品ではない。
それよりも今、即座に理解できる何かについて、アナスタシアに聞いておくべきだ。
科学者たちによる調査研究を必要とせず、我々の生活の中ですぐ実行すべく応用できて、全ての人々にとって益となる、そういった何か、について。
私はアナスタシアに、今日の我々の社会が直面する緊急の課題に対する解決策、それについての提案を聞きたいと言ってみた。
彼女は同意したが、逆に聞いてきた。
「まずあなたがその問題を、明確に話してくれないといけない。あなたが何を解決したいのか、私がそれを知らなければ答えられないでしょ?」
では、ここで取り上げるべき最も適切な問題は何か?
考え始めた私の頭に浮かんできたのは、大気汚染という言葉だった。
「大都市に住む我々は今、非常に深刻な大気汚染の問題を抱えているんだ。空気がとても汚れていて、息も吸えない状況だ。」
「あなた方が汚染している。」
「その通り。我々みんながね。あ、ちょっと待って。ただ、もっと環境に優しくとか、もっと木を植えるべきだとか、そういう風に哲学的に説くのはやめてくれ。全ての現状をそのまま捉えて、解決策を考えて欲しい。例えば、国の財源から支出せずに、大都市の大気汚染を今より50%減少させるには、どうしたらいいかとか。君が出す案は、あらゆる選択肢のなかで最も理にかなっていて、即座に実行可能で、私や他の誰にでも理解できるものでなければならないよ。」
「今すぐやってみる。」とアナスタシアは答え、「変数のリストは揃っている?」と言った。
万一に備えて、彼女には問題をさらに複雑化して示さなければと私は思った。
彼女の知性や能力が、本当に我々の理性が及ぶ範囲を超えて高かった場合どうするか?
そこで私は付け加えて言った。
「君が思いつく案は、何であれ、利益を生み出すものでなければいけないよ。」
「誰にとっての利益?」
「私にとって。それから国にとってもね。君はロシアに住んでいるね。国というのはロシア全土のことだよ。」
「利益って、お金のことを言っているの?」
「そうだよ。」
「たくさんのお金?」
「アナスタシア、金の話をすれば、利益がありすぎるということは決してない。だがこの旅にかかった費用や次の旅の費用を支払うのに、十分な利益が必要だし、それと、国には…」
そこで私は一瞬考えた。
アナスタシアが文明社会の物質的なものに関心を持ったらどうなるのか?
「君は何か欲しいものはないのかい?」
「私には全てがある。」と彼女は答えた。
唐突にある考えが私の頭に浮かび、これには彼女もきっと興味を示すに違いないと確信した。
「アナスタシア、君が思いつく案が、ロシア中の君の好きなダーチュニクの役に立つようにしよう。君の提案が生み出す利益で、彼らが無料かあるいは少なくとも、大幅な割引でタネを手に入れられるようにする。名案だろう?」
「それは素晴らしい!」とアナスタシアは叫んだ。
「素敵なことを思いついたのね。条件はそれだけ?それならすぐに取り掛かりたい。嬉しい!タネが無料で配れるなんて…。それとも、まだ他に何かある?」
「いや、今のところこれで十分だよ。」

この課題は私の思惑通り、特にダーチュニクへの無料のタネの配布という点で、彼女を喜ばせ奮い立たせた。
だがその時点で私は、彼女の能力を持ってしても、大気汚染の問題への解決策は出てこないだろうと思っていた。
そんな解決策があるとしたら、多くの研究機関がとうの昔に考えついていたはずだ。
アナスタシアは草の上に、いつものように静かにではなく、元気はつらつとした感じで横になり、両腕を横にポンと投げ出した。
彼女の軽く曲げた指は、指先の柔らかな面を上に向けてかすかに動いていたが、ピタリと動かなくなり、閉じた目のまつげが時々震えていた。
彼女はそのままの状態で、そこに20分くらい横たわっていたが、そのあと目を開けて起き上がり、「見つけた!でもなんという悪夢…。」と言った。
「何を見つけた?何が悪夢なんだ?」
「一番の害毒を撒き散らしているのは車。大都市ではあまりにもたくさんの車が動き回っていて、それぞれが人体に悪影響を及ぼす嫌な匂いや物質を出している。何より怖いのは、これらの物質がゴミやホコリの小さな粒子に混ざったり、浸透して行くこと。往来する車が、この排気ガスの混ざった埃を巻き上げ、人々はその恐ろしい混合物を吸っている。そのホコリは四方に飛んで行き、、草や木や、そのほかあらゆるものを覆っている。これはとても危険で、人間の健康にも植物にも有害。」
「もちろん、それは危険なものだよ。だけど、それはみんなが知っていることなんだ。ただ誰もどうすることも出来ないわけで、道路清掃車みたいなものはあるけれど、何の役にも立たない。アナスタシア、君は新しいものは何も全く発見できなかったね。汚染を除去する君のオリジナルな方法は見つからなかったというわけだ。」
「私はただ被害の主な元凶を、特定しただけ。これからそれを分析するの。長い時間集中する必要があるわ。今までこの問題について勉強したことはないから、多分1時間くらいかかるかもしれない。退屈するといけないから、あなたは森を散歩してきたらどうかしら?」
「わかった、気にしないでゆっくり考えて。私は時間潰しができるから。」
アナスタシアは間もなく完全に自分の世界に入り込んでいったようだったが、森の中を1時間ほど散歩して戻ってみると、彼女はどこか落胆した様子でそこに座っていた。
少なくとも私にはそう見えたので、私は口を開いた。
「ほらね、アナスタシア。君の頭脳を持ってしてもダメだったね。いや心配することはないよ。多くの研究機関がこの問題を追求しているけれど、彼らも君のように、汚染の事実を確認しただけなんだ。彼らだって今に至るまで、何も手を打つことが出来ずにいるのだからね。」
彼女は何か謝るような口調で言った。
「あらゆる可能な選択肢を検討して見たけれど、即座に50%減少させる方法は、見つからなかった。」
私の中でまた警報が鳴った。
結局のところ、彼女は何かを見つけたに違いない。
「で、何%だったんだい?」
彼女はため息をついた。
「だいぶ低いの。35から40%くらいまで。」
「何だって!」私は思わず叫んでしまった。
「これだけではだめよね。」
またしても喉がカラカラになってきた。
彼女は嘘は言えないし、話を大きくしたり小さくしたりも出来ない。
興奮を抑えて私は言った。
「課題の条件を変えよう。38%にしよう。君が思いついたことを早く話して。」
「全ての車が汚いホコリを吸い上げるようにする。撒き散らすのではなくて。」
「一体、どうやって?」
「車の前の部分、あのなんていうの?突き出している部分。」
「バンパー。」
「わかった、バンパーね。そのバンパーの内側か底の部分に、前方に穴がぽつぽつあいた箱を取り付ける。箱の裏側にも空気が抜ける同じような穴が必要よ。車が動くと、有害なホコリを含んだ空気の流れが前の穴から流れ込み、そこで洗浄されて、後ろの穴から出て行く空気は、20%浄化されている。」
「さっき君が言った40%はどうなったの?」
「いまのところ、このホコリが通りから消えて無くなることはない。だけど、この方法を使えば、ずっと少なくなるはず。毎日あらゆる場所で車がどんどんホコリを吸い込むわけだから、全ての車がこの小さな箱を取り付けたと仮定して計算してみると、1ヶ月でこの汚いホコリは、40%減少することがわかった。だけどそれ以上は汚染のパーセンテージは減らないの。他の要素が働いてくるから。」
「その箱の大きさは?その中に何をいれておく?穴はいくつくらい開ければいい?穴の大きさは?」
「ウラジミール、私にその箱を取り付けさせたいの?車1台1台に?」
私は彼女にもユーモアのセンスというものがあるのだと、そのとき初めて気がついた。
アナスタシアが自分で作った箱を、次々と車に取り付けている場面を思い浮かべて、私は大きな声で笑い出した。
彼女も笑い出し、いつものように楽しげに草地をくるくる回り始めた。
彼女のアイデアはシンプルだ。
あとは技術的な問題だけだ。
私の頭の中ではすでに、アナスタシアの助けなしに、この案がどのように現実化されて行くかを思い描くことができた。
政府首脳部からの法令による指示、車両視察団によるモニタリング、ガソリンスタンドでの従来のフィルターから新しいフィルターへの交換、その証明書の発行システムなどなど。
全てがシートベルトの時のように簡単な手続きだ。
ペンのひと書きで、全ての車にシートベルトが取り付けられたように、今度はペンのひと書きで空気がきれいになる。
起業家たちはその箱を売るための仕入れに殺到し、工場で働く人が増え、そして何よりも結果として空気がきれいになるのだ。
「ちょっと待って。」
私はアナスタシアの方をもう一度振り返った。
彼女はまだ楽しげに踊っている。
「箱の中には何を入れるの?」
「箱の中に、箱の中に、どうして自分でちょっとぐらい考えて見ないの?とてもシンプルなこと。」と彼女は、動きを止めずに言った。
「でも私やダーチュニクのためのお金は、どこから生まれてくるんだ?彼らに十分なタネを配るための。」と、私はさらに質問した。
彼女は動きを止めた。
「どこからって、どういう意味?あなたはその案はもっとも理にかなったものでなければならないと言ったでしょう?そして私は最も理にかなった案を思いついた。この装置はロシア中の大きな都市に広まって行く。そして人々はこの案に賛同し、無料のタネを配布するに十分な資金を国に支払うはず。あなたもある一定の条件さえ満たせば、必要な金額を受け取れるわ。」
その時私は、ある一定の条件という言葉で、彼女が何を言っているのか、気に止めることもなく、他のことをはっきりさせようとして質問していた。
「ということは、これは専売特許をとるべきだということ?君の案に対して自発的にお金を支払う人などいるわけがないから。」
「どうして?みんな支払うはずよ。利益を計算して見ましょうか?生産された箱からは、ロシアには2%、あなたには100分の1%が行く。」
「君の出すパーセンテージがなんの役に立つ?君はある分野には強いけど、ビジネスの分野では全く素人だよ。お金を自発的に払う人なんていやしない。署名入りの契約書があっても払わない人さえ大勢いるのだから。どれだけの貸し倒れが出ているか、君が知っていればと思うよ。仲裁裁判所はいつも手一杯なんだ。ところで君は仲裁裁判所ってなんだか知っているかい?」
「だいたいわかる。でもこの場合は、みんなしっかりと払うはず。これを払わない人は破産するようになる。正直な人だけが栄える。」
「どうして破産するんだ?君は強制執行者か何かになるつもりかい?」
「まさか、あなたには思いもよらないでしょうけれど、そういう人は自ら、つまり自分を破綻に追い込んでしまうように環境そのものを形成させてしまう。」
その時私はある考えにとらわれた。
アナスタシアが嘘をつけず、彼女自身、自分で言っていたように、自然のメカニズムが彼女に過ちを許さないとするならば、この案を私に発表する前に、彼女は頭の中でそれまでにないほどの膨大な量の情報を精査し、おびただしい数の計算をしたに違いない。
またその一方で、彼女のプロジェクトに関わってくる人々の膨大な数にのぼる心理的要素も念頭に置いていたはずだ。
彼女は空氣を綺麗にするという非常に難しい問題に対する解決策を示しただけではなく、我々の世界でいうビジネスプランまで作成して分析して見せた。
しかもこれらすべてをわずか1時間半でやって退けたのだ。
私はいくつかの点についてさらに詳しく聞いておくべきだと感じて、彼女に尋ねた。
「アナスタシア、君の頭の中で、大気汚染の減少率を用いて、車に取りつける箱の販売やフィルターの交換などから生じる利益を計算したの?」
「そうよ、とても細かい計算がなされた。ただ私の脳は使っていないけど。」
「ちょっと待って。黙って。聞きたいことはまだあるんだ。君は世界で最も優れたコンピューター、例えば日本製とか、アメリカ製の、と競争して勝てると思う?」
「私はコンピュータには興味がない。」と彼女は答え、「あれはとても原始的で、屈辱的なものに見える。コンピューターと競争するのは…ええと、明確な例をあげて説明するにはどうしたらいいかしら。まるで人工の腕とか脚とかと、競う感じ。しかもその腕とか脚の全部じゃなくて、一部と。コンピュータには一番大事なものが欠けている。一番大事なのは、気持ちよ。」と続けた。

私は逆のことを証明しようとして、我々の世界で、知的レベルが非常に高いとされ、社会の中で尊敬されている人々が、どんな風にコンピューターとチェスをするかを彼女に説明した。
しかしこの例も、別の例も、彼女を納得させることはできなかった。
そこで私は、人間の脳が持つ無限の可能性を人々に証明するために、コンピューターとの競争をやって見て欲しいのだともう一度頼んだ。
彼女がやっと快諾したので、私はすかさず念を押した。
「君が日本製のコンピューターと問題を解く競争をする。その準備があると公の公表していいんだね?」
「どうして日本製なの?」
「どうしてって、コンピューターでは日本製が世界で一番だからだよ。」
「ああ、そうなの。じゃあ日本製の全てのコンピューターと一度に競うのはどうかしら?なんどもこの退屈なゲームをやらされたくないから。」
「素晴らしい!」私は思わず手を叩いた。
「全てのコンピューターとやって見て。問題は一つだけ考えてくれればいいから。」
「いいわ。」と彼女は渋々承諾しかけたが、付け加えて言った。
「だけどまず手始めに、問題を考える時間がもったいないから、あなたがさっき私に出したのと同じ問題をコンピューターに解かせて。私の答えがあっているか間違っているかを、判断させるのはどう?もし彼らが私の答えを間違っているとするなら、自分の答えを示さないといけない。審判員は一般の人々と、彼らの生活そのもの。」
「素晴らしいよ!アナスタシア。素敵な考えだ!これは建設的だ。この問題を回答するのに、彼らはどのくらい時間が必要だと思う?君がかかった1時間半で十分とはとても思えないね。彼らには3ヶ月の期間を与えようか。」
「わかった、3ヶ月ね。」
「審判になりたい人はなれるようにするといいね。審判がたくさんいれば、出てくる結果に不純な動機で影響を与えたりできないから。」
「そうね、それがいい。ところでウラジミール、私は子育てについて、もう少しあなたに話したいことがあるの。」
アナスタシアは子育てを非常に大切なメインテーマとしていて、これについて話すときはいつも楽しそうだった。
コンピューターとの競争に関する私の思いつきは、彼女の関心を喚起することにならなかったが、彼女の承諾を得られただけでも私は嬉しかった。
私は競技会に参加するであろう最新のコンピューターの生産工場を訪問したいと思ったので、もう少しいくつかの点についてアナスタシアと詰めておかねばと思った。
「勝者にあげる賞は、なんという賞にする?」
「私は何もいらない。」
「どうして、私は、なんだい?君は自分が絶対に勝つと思っているのか?」
「当然でしょう。私は人間よ。」
「よしわかった。君の次に優秀だったコンピューター会社には何をあげる?」
「そうね、彼らの原始的なコンピューターへの改善策を提案しましょうか?」
「よし、それで行こう!」


続く→









「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」24

2019.05.04.22:38

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UFOの飛行原理

次に私はテクノロジー分野における、彼女の知識を示す例があったら教えて欲しいと頼んだ。
「あなた方の世界にある色々な機械が、どんな風に動くか言って欲しい、ということ?」
「我々の世界での優秀な科学者がまだほとんどタッチしていない、何かについて話してくれ。科学の分野での偉大な発見になるようなこととか。」
「私が今まですっと、あなたに伝えてきたことがまさしくそれよ。」
「私に対してじゃなくて、科学界に対して、科学者たちが新発見として認めるようなこと。宇宙線や原子力や自動車燃料などの分野で、認められる新しい発見になるようなことだ。君はこう言ったものは全て、非常に単純なものだというのだから。」
「私があなたに伝えようとしていることに比べたら、そういうものは全て‥なんと表現したらいいか、石器時代の産物とでも言えそう。」
「たいしたもんだ!原始的だっていうんだね。ということは、逆に言えば、そのメカニズムがわかりやすいということだね?君は自分の言っていることが正しくて、君の知性より上だということを証明しないといけない。じゃあ、教えて欲しい。我々の飛行機や宇宙船は、完成された機械装置だと思う?」
「いいえ、全く原始的だわ。あれこそが未熟さを証明するものよ。」
彼女のこの答えに、私の警戒心が目覚めた。
彼女が普通の人間がイメージできるものよりも、比較にならないほど多くのことを本当に知っているのか、あるいは頭がおかしいのか、そのいずれかだと思ったからだ。
私はその疑問に対する回答を引き出すべく質問を続けた。
「何が我々のロケットや飛行機を原始的にしているんだい?」
アナスタシアは私の質問の意味を、しっかり受け止めようとしているのか、少し考えてから答えた。
「あなた方の機械装置を動かす動力は、どんなものでも全て、燃焼をベースにして考案されている。もっと完璧な自然エネルギーについて知ろうともせずに、あなた方は信じられないほどの頑固さで、原始的で扱いにくいものを利用して、全ての機械装置を動かしている。そして、そういう動力使用がもたらす破壊的な結果を知りながら、それを止めようとしない。飛行機やロケットの滞空時間はおかしいくらいに短いし、飛べる高さも宇宙規模で考えれば、地上からほんの少ししか上昇しない。そしてこの分野の開発は、すでにほぼ上限に達している。それなのに、あなた方はこの爆発したり、燃焼したりする物質を、宇宙船と呼ぶなんとも扱いにくいものの動力としても使用して、しかも愚かなことに、宇宙船はその構造の大部分が、推進という問題を解決する目的で、考案されているというのだから‥・。」
「大気中で機械装置を動かす動力の原理として、他にどんなものが考えられるんだ?」
「例えば、UFOみたいに。」と、アナスタシアは答えた。
「えっ?UFOについて知っているのか?飛行の原理も?」
「もちろん知っている。とてもシンプルで、理にかなっているわ。」
私は文字通り喉がカラカラになり、その先を早く聞きたくて、彼女を急かした。
「教えてくれ、アナスタシア。早く、わかりやすく。」
「わかったわ、そんなに興奮しないで。興奮状態だと、私の言うことがしっかり理解できなくなる。UFOの飛行原理は、真空が生み出すものが発するエネルギーをベースにしている。」
「どういうこと?もっとわかりやすく説明してくれないか?」
「あなたの語嚢の範囲が狭いから、あなたにわかってもらうためには、その語嚢の中でしか話せない。だから難しい。」
「それなら少し増やすよ。」と私は、少なからず憤慨しながら呟き、
「銀行、屋根、タブレット、空気‥。」
とその時、頭に浮かんできた単語をでたらめに早口で列挙し始めた。
罵り言葉まで入れて。
アナスタシアは私を遮った。
「私はあなたが話せる言葉は全て知っている。でもそれ以外の言葉もあるし、情報を伝える全く別の方法もある。それを使えば数時間かかることを、わずか1分で伝えることができるけれど、今はそれを使えない。でも数時間は長すぎる。もっと大事なことをあなたに伝えたいから。」
「ダメだよ、アナスタシア。私はUFOについて聞きたいんだ。その飛行原理と、エネルギー源について、それがわかるまでは、ほかの話は一切聞かないよ。」
「わかった。」とアナスタシアは言って、話を続けた。
「燃焼や爆発というのは、個体がなんらかの影響で気体に変化する時、あるいは、ある反応の過程で二つの気体がより軽いものへと変化するときに起こる。誰でも知っていることよね。」
「もちろん。」と私は答え、「火薬に点火すれば煙になるし、ガソリンは排気ガスになる。」と言った。
「そう、だいたいそういうこと。でも、もしあなたや、あなた方の世界の人々の持つ意図がもっと純粋だったら、自然のメカニズムについてもっと深い知識が持てるはず。つまり、大きく拡張して爆発し、その様態が個体から気体へと変わる物質があるのなら、その逆のプロセスもあり得るということに、ずっと昔に気づいていたはず。自然界の中で、気体を個体に変えるのは、生きている微生物、一般的に全ての植物がそれを行なっている。個体が出来上がるまでのスピードや個体の硬さは様々だけど。周りを見てもらえばわかると思う。植物は地中から水分を取り、大気から空気を吸って、これだけのものから、あのがっしりとした硬い体、すなわち木とかもっと硬いナッツの殻とか、あるいは桃の種のようなものを生み出す。目には見えない微生物が、見た所空気だけを食べながら、この作業を途方もないスピードで、行っている。
こういう微生物がUFOのエンジンになっている。この微生物は、機能のごく限られた脳細胞のような働きをする。その唯一の機能とは推進運動。彼らはただ一つの機能を完璧に果たしながら、地球上に現在住んでいる人間の平均的思考スピードの約19分の1の速さで、円盤を推し進ませる。彼らは円盤の上の部分の内側の、二重になった壁の約3センチの隙間にいる。上と下の外壁の表面にはミクロの穴が無数に空いていて、この小さな穴から彼らは空気を吸い、それによって円盤の前方に真空状態を生み出す。すると空気の流れが円盤に接触もしないうちに、凝固し始め、それが微生物たちのいるところを通過すると球体になる。それからこの小さい球体は、だんだん大きくなり、直径5ミリメートルくらいになると、硬さを失って柔らかくなり、円盤の隙間から滑り落ちて、円盤の下の部分に降り、再び気体へと分解する。分解する前のこの物質は、人間が食べることもできる。」
「しかし、その円盤の壁は何でできているんだい?」
「あれは培養されたもの。」
「えっ?どういうこと?」
「どうしてそんなに驚くの?考えて見て。多くの人が菌を培養している。自宅で健康飲料を作るときに。ほら、色々な容器に薄い紅茶やお茶を注いで、その中に菌を入れて培養するでしょう。(紅茶キノコ、あるいはコンブチャと呼ばれる発酵飲料)。
菌はそこで発酵して容器の中の水を酸味のある風味のきいた飲料に変えながら、膨らんで容器の大きさになる。ちなみにこの菌は、二重の壁も作るし、UFOにそっくりの形をしている。その水にもう一つ別の微生物を加えると、この菌に凝固が起こって固まる。でも実はここで言う微生物というのは、鮮明な概念や画像といった、人間の脳、あるいは意志の力によって生み出せるものなの。」
「君はそれができるの?」
「ええ。でも私の頑張りだけでは足りない。数十人の同じ能力を持つ人々の力を結集する必要があって、しかも一年はかかる。」
「だけど、このUFOとそれらの微生物を作るのに、あるいは生み出すのに、必要なものは、全て地球上にあるのかい?」
「もちろん、地球には宇宙に存在する全てのものがある。」
「だけどどうやって、円盤の壁の内側に微生物をおくんだ?肉眼で見えないくらい小さなものなのに。」
「上の方の壁が生み出されたときに、その壁自体が、微生物を引きつけ、膨大な量の微生物を集める。蜂の巣が蜂を惹きつけるように。だけどここでも、数十人の人々の意志の力を結集する必要があるの。何れにしても、これ以上詳しく説明しても意味がない。今はまだそれだけの数の、適切な意志と知性と知識を持った人々を集めることができないから、円盤の壁を生み出すことはできない。」
「君が助けることはできないのかい?」
「できる。」
「それならやってくれ。」
「私のできることはすでにやったわ。」
「何を?」
私には彼女が何を言っているのか、理解できなかった。
「子供の育てかたについて、あなたに色々話した。これからももっと話そうと思っているし。あなたがそれを他の人々に伝えてくれさえすればいい。多くの人々がこれを理解する。そして、この方法で育てられた子供達が、初歩的なUFOだけではなくもっと優れたものを作れるようになる。彼らはそれだけの高度な知性と知識を持っているはずよ。」
「それにしてもアナスタシア、君はUFOについて、これだけのことをどうやって知ったんだ?植物との交信で?」
「円盤がここに着陸した。それで彼らの円盤の修理を少し手伝ったというか…。」
「彼らは人類よりずっと頭がいいの?」
「全くそうじゃない。彼らはとんでもなく人間より遅れた存在。人間を恐れていて、とても興味があるくせに決して近づこうとしない。私のことも初めは怖がっていた。私に麻酔銃みたいなものを向けたりして、相当慌ててフーフー言いながら焦っていた。私を怖がらせたり、驚かせたりしようと必死になっていた。彼らを落ち着かせて、私が彼らに危害を加える存在ではないことをわからせるまでが、本当に大変だった。」
「人間がまだできていないことを彼らができるんだったら、彼らの方が劣ってるって、どういうこと?」
「それがそんなに不思議かしら?蜂は天然の材料で、全館暖房換気システム付きみたいな驚異的に優れた建造物を生み出すけれど、だからと言って、蜂の方が人間より知性において優っているわけじゃない。この宇宙に人間より強力なものは、神以外に存在しない。」

続く→



「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」23

2019.05.01.08:28

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人間を観察してみると?

アナスタシアが両親のことをほとんど覚えておらず、祖父や曽祖父にも時たま会うだけだったとすると、一体誰が彼女に言葉を教えたのか?
私は尋ねてみたが、返ってきた答えに驚嘆した。
それは専門家の解釈を必要とするので、ここには私が聞いたことをできるだけそのままに再現しておく。
私は彼女の言ったことをすぐには理解できなかったが、徐々にその意味をおぼろげながら掴んで行った。
最初に私の質問を聞いて、彼女はその正確な意味を尋ねてきた。
「異なる民族の言葉で話す能力のこと?」
「異なる、って、どういう意味?君は違った言語を話せるの?」
「話せるわ。」と彼女は答えた。
「ドイツ語とかフランス語とか、英語とか日本語とか、中国語とか?」
「自分の関心を引く人が現れて、その人についてよく知りたいと思えばすぐ、彼が心地よいと感じる言語でコミュニケーションを取れるようになる。例えば、私は今、こうしてあなたの言葉で話している。」
「ロシア語だね。」
「ロシア語であなたと話すときは、なるべくあなたが会話の中で使うのと同じ決まり文句や、単語を使うようにしている。あなたの語彙の範囲が狭くて、同じフレーズの繰り返しが多いので、最初は少し難しかった。それとあなたは、感情を強く表現しない。そういう言語環境だと、私が話したいことを十分に正確に表現するのがとても難しい。」
「ちょっと待って、アナスタシア。今から外国語でちょっと質問してみるから答えてみて。」と私は言い、「こんにちは」とまず英語で、次にフランス語で言ってみた。
すると彼女は、即座に言葉というよりもジェスチャーで答えた。
あいにく私は外国語を何一つまともに話せない。
学校でドイツ語を習ったが、点数は良くなかった。
だがドイツ語で言える文が一つだけある。
クラスメイトと一緒にそれだけは、一生懸命に覚えたのだ。
それをアナスタシアに言ってみた。
「イッヒ・リーべ・デイッヒ、ウント・ギブ・ミール・ダイン・ハント。」
彼女は私に片手を差し出して、「私の手をどうぞ」という意味のドイツ語で答え、頬まで少し赤らめて、ささやくような声で言った。
「あなたはとても素敵なことを言ってくれたわ。ウラジミール。」
どの国の言葉で話しかけても、すかさずその国の言葉で返して来る。
信じられない思いで聞いてみた。
「君は誰でもいろいろな言語を話せるようになるって言うのかい?」
私はこの不思議な現象には、何かシンプルな説明がなされそうだと感じ、なんとしても理解したいと思った。
「アナスタシア、こういうことがどうして可能なのか、私の言語で、例をあげてわかりやすく説明してもらえないかな。」と、私は急かすように言った。
「わかった。あまり焦らないで。でないと、よく理解できなくなるから。まず、ロシア語で書くことから教えるわ。」
「ロシア顔で書くこと?ロシア語の書き方ぐらい知っているよ。私は外国語をどう言う風に学ぶのか教えて欲しいんだ。」
「文字を書くことじゃない。作家になる方法。素晴らしい作家になる方法をあなたに教えたい。あなたは本を書くの。」
「ありえないことを言わないでくれ。全くもって不可能だ。」
「不可能じゃない!ごくシンプルなことよ。」
アナスタシアは木の小枝を手にとって、ロシア語のアルファベットと句読点を全部地面に書き出し、そこにいくつの文字があるかと、私に尋ねた。
「33。」と、私は答える。
「ほら、わかるでしょう?たったこれだけの文字。これは本と呼べる?」
「いや、呼べない。これは普通のアルファベット。それだけ。普通の文字だ。」
「それでもロシア語の本は、これらの普通の文字でできている。」と、アナスタシアは言った。
「それは認めるでしょう?どれだけシンプルなものかもわかるでしょう?」
「そうだね。だけど本となると、それは全く違った現れ方をする。」
「その通り。全ての本はこれらの文字の無数の組み合わせからなる。人は自分の感情に導かれて文字を自動的に並べる。これは最初に生まれるのは、文字や音の組み合わせではなくて、その人のイマジネーションによって引き出される感情や気持ちだと言うことを意味している。それを読む人は、著者の感情にほぼ近いものを感じながら読み、そこから受けた印象は、長く記憶にとどまる。何かあなたが読んだ本の中からイメージや状況を思い出せるもの、ある?」
「そうだなあ…。」私はちょっと考えた。
なぜかレールモントフの小説、現代の英雄を思い出し、その内容を話し始めたが、彼女はそれを遮って言った。
「ほら、そうでしょう?その本を読んでからもう随分時間が立っているのに、本の中のヒーローたちや彼らが感じた感情まで思い出せる。だけど、もし私がその本の中で33文字が、どう言う順序で並んでいて、どんな風に結合していたかを聞いたら、思い出して再現できると思う?」
「それは不可能だね。文に出て来る言葉を全てそのまま覚えてなどいないからね。」
「そう、それは本当に難しいこと。ある人の感情は、この33文字のいく通りもの組み合わせによって、もう一人の人へと伝えられる。人はその組み合わされた文字を見るけど、それ自体はすぐ忘れる。だけど、そこで感じた感情や浮かんだイメージは、長い間心にとどまる。これが意味することは、綴る人の感情がこれらの文字に直接繋がっていれば、そして様々な慣例を考えなければ、魂はこれらの文字が特定の順番で現れるように促し、組み合わせを入れ替える。そうすると、読者は作家の魂を感じるの。そして、もし作家の魂に…。」
「ちょっと待ってアナスタシア。もう少しわかりやすく、具体的に話してくれないか?言語の習得について、いくつか例をあげて教えてもらえるかい。まず、誰が君にいろいろな言語を教えてくれたんだい?」
「曽祖父よ。」
「どんなふうに?例をあげて話して欲しい。」
「彼は私とよく遊んでくれた。」
「どんなふうに?具体的に教えて。」
「もう少し落ち着いて、リラックスしないといけない。あなたがどうしてそんなに興奮しているのかわからない。」彼女はゆっくりと、話を続けた。
「曽祖父はよくふざけたり、おどけたりしながら、私と遊んでくれた。祖父と一緒じゃなくて一人で来た時はいつも、私の顔を見るなり、私に向かって深々とお辞儀をして握手を求めるの。私が手を差し出すと、それを強く握って片膝をつくのよ。そうして恭しく私の手にキスをして、(こんにちはアナスタシア。)、と言うの。
ある日彼は、いつもの順序で私の手をとって優し眼差しで私をじっと見たのだけれど、そのあと彼の唇が動いて、何かわからないことを言った。驚いて彼を見ると、彼はまた別の全く意味不明なことを言った。私は我慢できなくなって彼に聞いた。おじいちゃん、話す言葉を忘れちゃったの?曽祖父は、そうなんだよと、答えて、私から2、3歩離れて何かを考えていたのだけれど、それからまた私のところに来て、手を差し出した。片膝をついて、私が差し出した手にキスをして、優しい顔で唇を動かした。ところが今度は彼の口からは、なんの音も出ていなかった。私は本当に怖くなって、彼に催促した。(こんにちはアナスタシア。)いつも言う言葉はそれよ、と言うと、(正解!)と彼は、満面の笑みを浮かべて答えた。
その時私は、あっ!これはゲームなんだと、気づいた。
彼と私はいつもそんな風にふざけあって遊んでいた。
このゲームは初めのうちは簡単だったけれど、どんどん複雑になって来て、面白さも増して来た。
私は曽祖父の顔を注意深く観察して、どの言葉が彼の目の表情や、額の皺や、唇の動きや、かすかなジェスチャーに一致するのかを覚えようと必死だった。
このゲームは私が3歳の時から始まって、終わったのは11歳の時。
あなた方の世界にも、11歳になると受けられるテストのなかにこれに似たテストがある。
話す相手を観察して、相手の話す言語が何であれ、内容をどれだけ理解できたか、その理解度を試すテスト。
こう言った対話は、言語による会話より完璧で、伝達速度も速くて、内容も豊富。あなた方はテレパシーと呼んでいるけど、これを普通ではないこと、SFの世界のことのように考えている。でもこれは単純に、相手に対する思いやり、豊かな想像力、そして優れた記憶力を基本とするもので、より完璧な情報交換の手段であるばかりでなく、人間の魂や植物界、動物界、宇宙など、基本的にあらゆるものに関する知識の獲得を可能にする。」
「君の言っていることは、おそらく全部本当のことなんだろうけど、私は君がどんな言語でも話せるのかと思っていたよ。だけどそうじゃなくて、君は相手の思いを感知したあと、即座にではなくしばらく相手と交流してから、彼の言っていることを全て理解するんだね。」
「そう、その通りよ。だけど、そのあとで、彼の思いに一致する全ての言葉を思い出す。どんな言語で話されたものであっても。それと、曽祖父が私に教えてくれたゲームは、動物や鳥の思いを知るのにも役立つの。」


続く→






「アナスタシア・響きわたるシベリア杉」22

2019.04.25.10:00

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森の学校

「アナスタシア、今の子育ての話は、ご両親が君を育てた方法かい?」
彼女は少しの間、黙っていた。
多分、幼少の頃に想いを馳せていたのだろう。
草の上に座り、草の葉を両手のひらで撫でるようにしながら話し始めた。
「両親のことはほとんど覚えていないの。祖父と曽祖父が、だいたい私が話したようなやり方で、私を育ててくれた。だけど大事なのは、私自身が周りの自然や動物たちをよく理解できたこと。
彼らが存在する意味や目的は知らないまま。でも分かり合えれば、それらは重要なことではない。この草地で両親を知らずに育ったけれど、私はひとりぼっちじゃなかった。周りの草むらにはカブトムシとかたくさんの昆虫がいた。私が手を伸ばすと、彼らは私の手のひらの上で飛んだり這い回ったりして、動き回る。私は彼らをじっと観察して、それぞれの虫が、どうしてこんなに違うんだろうって考えた。それだけで、彼らと遊ぶのが楽しくてしょうがなかった。他に理由はいらないでしょ?
大きな動物たちも大好きだった。特に私が走れるようになってからは、彼らととっても面白い時間を過ごした。まず友達になったのは、子供狼とメス熊と狐。彼らとはよくケンカもした。私を草地から外へ出してくれなかったから。私は彼らの言葉や考えをなんとか理解して、その理由を知りたかった。とにかく私は草地から出て見たかった。大きな動物が近くにいないときを見計らって、タイガへ入って行きたかった。そこに何があるのか確かめて見たかったから。
だけど私がちょっとでも草地を離れようとすると、彼らのうちのだれかが必ず飛んできて、私に向かってぎゃあぎゃあ吠えたてた。
あるときは、メス熊が私を前足で叩いたから、私はカンカンに怒って、そのあと一切、彼女の方を見ないように、目を合わせないようにした。彼女は一日中オロオロしながら、私の後を付いてきたけど、私は逃げて完全に無視した。でも彼女がついにあまりに悲しげな鳴き声をあげたので、可哀想になって、彼女のところに走って行って、いっぱい撫でてあげた。彼女はすり寄ってきて、私の手と足をぺろぺろ舐めた。本当に嬉しそうだった。
そのときわかった。動物は唸ったり、吠えたりする声のトーンやジェスチャーで、話をするんだって。それから私は彼らを間近に観察して、彼らの言語を理解するようになって、やっとわかった。
その動物たちは、この草地で会う仲間たちと同じように私を知っているわけではないからだって。
祖父と曽祖父は、時々この草地へやってきて、私と話をした。彼らは来るたびに、私に答えさせたいと思ういろいろな質問をしてきた。私たちの間では、年配の人たちは、赤ちゃんや小さな子供たちを、神性を宿す尊い存在として扱う。子供に問いかけた時に返ってくる答えによって、自分の純粋さを確かめるのよ。」
「祖父と曽祖父からの質問と答えで、何か印象に残っているものがあれば聞かせて欲しい。」と私が言うと、彼女は嬉しそうに微笑んで話し始めた。
「私が蛇と遊んでいたときのことを話すわ。蛇と遊んでいて、ふと振り向くと、祖父と曽祖父がすぐそばにニコニコしながら立っていた。二人を見て、私はすごく嬉しかった。彼らと一緒にいる時間は、いつもとても楽しかったから。彼らは私にいろいろなことを質問してくれる唯一の存在だったし、その心臓の鼓動も、動物たちとは違って、私と同じリズムだった。私は二人のところに走って行った。曽祖父は私の顔を覗くようにかがみこんで、祖父は私を膝に抱き上げた。
私は祖父の心臓の鼓動に耳を済まし、彼のあごひげを手でとかしながら調べ始めた。3人とも黙っていた。何かを考えていた。私の心の奥の方に、とても心地よくて静かな喜びに満ちた感情が満ちてきた。そのとき、祖父が私に聞いた。(アナスタシア、どうして私のここに毛が生えているのか教えてくれないかな。)と言って、頭と顎を示し、そして、(どうしてここには生えていないの?)と言って、額と鼻を指した。
私は彼の額と顎に触って見たけれど、答えは出てこなかった。私はわからないことを適当に話したりはできない子供だった。自分で理解できていないことは、言葉にならない。その次に二人がやってきたとき、祖父はまた言った。(私はどうしてここに毛が生えていて、ここに生えていないのか、まだ考えているんだよ。)そう言いながら、額と鼻を指した。
祖父は真剣な表情で私をじっと見つめた。そのとき私は、これはきっと彼にとってとても重大な問題なのだろうと思って、彼に聞いた。(おじいちゃんは、毛が全部に生えたらいいなって思っているの?額とか鼻にも。)曽祖父はじっと考え込んでいたけど、祖父は、(いや、そうは思っていないよ。)と答えた。その瞬間、私は言った。(だから毛はそこに生えてこないのよ。おじいちゃんがそこには毛が生えて欲しくないと思っているから。)って。祖父はあごひげを撫でながら考え込んでいた。(じゃあ、このあごひげは、私がここに生えて欲しいと思っているから、ここに生えているの?)(もちろんそうよ、おじいちゃん。おじいちゃんも私も、そして誰だかわからないけれど、おじいちゃんを創った人も、そこに毛が生えて欲しいと思っているの。)
私のこの答えを聞いて、曽祖父が興奮気味に言った。(それで誰が、一体誰がおじいちゃんを創ったの?)(いろんなもの全部をつくったひと。)と私が答えたら、曽祖父はしゃがみこんで私を覗き込むようにじっと見つめて言った。
(だけど、その人はどこにいるの?その人に合わせてくれる?)私はすぐには答えられなかった。でもこの質問はずっと私の中にとどまったままで、それ以来私は、そのことについて時々考えるようになった。」
「それで君は、後でその質問に答えたの?」
「私がその質問に答えたのは、それから一年くらい立ってからだった。そうすると二人はまた新しい質問をいくつかしてきたの。そして私がそれに応えるまで、彼らはそれ以上質問をしようとはしなかった。それは私にとってとても辛いことだった。」

続く→



「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」21

2019.04.21.20:32

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子供達の真の教師は?


私はアナスタシアに、植物のある庭や畑が、その植物が特別な方法で植えられ、人間と交信する状態にあったとして、どのように育児に役立つのかを尋ねてみた。
子供達に自然の愛を染み込ませるのが一番大切、というような答えが返ってくるだろうと思っていたが、彼女の答えは違っていた。
その論理の簡潔さと、哲学的思考の深遠さに私は改めて驚かされた。

「自然界と宇宙の意識は、新たに生まれた赤ちゃんを、自主独立した君主、王として認識する。彼は天使のように純粋でシミひとつない存在。まだ宇宙と繋がり、開いたままの種に、宇宙は膨大な量の情報を奔流のように与える。だから新たに生まれた赤ちゃんには、神にも似た、宇宙で最も賢い存在になれる能力が備わっている。
赤ちゃんは両親に幸せと恩恵をもたらすのにほとんど時間を要しないし、宇宙の本質と人間存在の意味について気づくのに、地上で生まれてから九年間しか必要としない。そして、この気づきに必要なものは全て存在している。
両親のやるべきことはただひとつ、純粋で自然なこの宇宙のことを彼に捻じ曲げて伝えたり、宇宙の最も完璧な創造物から彼を切り離したりしないこと。ただそれだけ。
でも、技術優先の世界は両親はそうさせない。赤ちゃんが生まれて最初に目にするものはなんだと思う?まず天井、次に自分の寝ている小さなベッドの柵、何枚かの布切れ、そして壁。つまり技術優先社会の中で作られた人工的な世界に属するもの。そしてこういった世界の中に、赤ちゃんは自分の母と、母の乳房を見つけ、これがあるべき世界の姿なのだなと思い込んでしまう。両親が微笑みながら、カタカタ、キーキーと音を出す物体やおもちゃを、まるで何か貴重な宝物のように彼のところに持ってくる。どうして?赤ちゃんはどうしてカタカタ鳴ったり、キーキーい言ったりするのか、長い時間考えることになる。彼はこれを意識と無意識、双方の領域で考えようとする。
両親が再び満面の笑みでやって来て、彼を何やら布のようなものに包み込もうとする。
彼はすごく居心地が悪いと感じて抵抗し、衣類を取り払って自由になろうとするけれど、その試みは失敗に終わる。
彼ができる唯一の抵抗は、泣き叫ぶことだけ。こうして彼は抵抗して泣き、助けを求めて泣き、憤慨して泣くようになる。その時から、天使であり、王であるはずの彼は、まるで慈悲をこう乞食や奴隷のような姿になってしまう。こうして赤ちゃんには、人工的な世界が生み出した様々なものが、次から次へと与えられる。新しいおもちゃや新しい服が、最良の喜ばしいものとして。このようにして両親は、これらのものが、彼が生まれて来た世界で最も大切なものだと、自ら彼に教えている。
彼はまだ小さいけれど、すでにこの宇宙で最も完璧な存在。それなのに両親はまるで不完全な存在であるかのように彼を扱い、赤ちゃん言葉で話しかける。
教育がなされているはずの施設においても、教師たちは再び、子供達に技術優先の世界の価値について教え込む。やっと彼が9歳近くなった時、両親は自然界の存在について、もののついでのように話す。まるでそれが、何か他の大切なもの、人工のものの、付録であるかのように。
ほとんどの人が、真実に目覚めることができないまま、人生を終える日を迎えてしまう。
人生の意味は何かという、単純な問いに対する答えを、ついに得ることなく。人生の意味は、真実と喜びと愛の中にある。
自然界によって育てられた9歳の子供は、あなた方の世界の科学施設や、社会で認められた科学者たちよりも、ずっと正確に、宇宙について知っている。」
「ちょっと待って、アナスタシア。君は自然に関する知識のことを言っているんだね?もし彼が君と同じ暮らし方をしたらということなら、納得がいく。だけど現代人は、良いか悪いかは別として、君がいうところの技術優先の世界に生きることを、余儀なくされているんだ。君の提案通りに育てられた人間は、自然については豊かな知識と感性を持っていると思う。だけど、ほかのことに関しては、全くの無知だろうね。数学とか、物理とか化学とか、そういった科学の分野もあるし、我々の生活と社会現象に関する基本的な知識についても、全く知らないということになるね。」
「一度宇宙の本質を知った人間にとって、そういったことは全て、とるに足らないこと。もし彼が科学のある分野で成功することを望んだり、その必要があると感じるなら、彼は宇宙の根本について知らないまま研究を続けて来た人たちを、最もたやすく超えてしまう。」
「どうしてそんなことが言えるんだい?」
「技術優先の世界に住む人間は、未だかつて自然界が持っていないものを、発明したことがないの。
人間の作った、どんな完成された機械も、すでに自然界にある存在するものの不十分な模倣にすぎない。」
「わかった、いいだろう。それが本当だとしよう。ところで君は、我々の環境で子供を育て、子供の能力を高める方法について、教えてくれると約束した。それをわかりやすく話して欲しい。具体的な例をあげてね。」
「やってみるわ。」と、アナスタシアは言った。
「あなた方の世界での子育ての状況については、もうすでに私の心にイメージを型どってあって、ある家族にやるべきことのヒントを送ったことがあるの。けれど彼らは大事なポイントを理解できなくて、子供に余計な質問をしていた。その子は非常に純粋で能力も高くて、地上に住む人々に多くの福をもたらす存在になりうる子だった。でもその子の両親は、3歳になった我が子を自分たちのダーチャに連れて行くときに、彼のお気に入りのおもちゃ、つまり、宇宙の本当の優先順位を乱す、人工のおもちゃを持って行ってしまった。両親がそれさえしなかったら!その子は間違いなく、人間の作った物体との無意味な、場合によっては有害な接触よりも、まるかに面白く興味深い、自然の中の何かに心を占領され、楽しんだはず。
何よりもまず、子供に何かを手伝うように頼むことが大切。ただ、頼むときは真剣に頼むこと。なぜなら彼は本当にあなたを助けてくれるから。
例えば種蒔きの時に、播く種を持っているようにとか、苗床をくわで耕すようにとか、窪み、(あらかじめ掘っておいて)、に種を置くようにとか、色々お願いする。
そして作業をする間、今何をしているかを、彼に話す。例えば、今、土に種を蒔いて、その種に土をかぶせているところだよ。暖かい太陽の陽射しが土を温めてくれるから、種は温まって大きくなり始めるよ。そのうち種は暖かい太陽を一目見たくなって、土の中からほら、こうして緑の芽をのぞかせるんだ、こんな風に、そして、ここで彼に地面に生え出ている草の葉の一枚を見せながら、もしこの新芽が太陽のことを好きなら、どんどん大きくなってこの葉っぱのようになって、もっとどんどん大きくなって木になったり、それより少し小さい花になったりするんだ。それから美味しい果物にもなって欲しい。私はそう思っているんだよ。君も好きだったら食べられるし、その新芽は、君のために果物になる準備をしてくれているんだと、話してあげる。子供を連れて庭に出るたびに、あるいは毎朝彼が起きたときに、彼にはぜひ、新芽が出るかどうかを見に行かせて。新芽が出ているのをあなたが見つけたときには、思いっきり喜んで、その姿を見せて欲しい。
種の代わりに苗木を植える場合も、子供に何をしているかを説明しなければいけない。トマトの苗木を移植するときには、彼に苗木を1本づつ、あなたのところに持ってこさせる。もし彼が間違って茎を折ってしまったら、折れた茎をあなたの両手で受け取って、これは折れているから、このまま元気に育って私たちのためにトマトを実らせてくれることはないと思うけど、一応植えておこうと言うの。こうして折れたものを少なくとも1本、ほかの元気なものと一緒に植えておく。数日後に彼を畑に連れて行って、育ちはじめているトマトの木と、折れた茎がしおれているのとを両方見せて、しおれているのは、植えるときに折れていた茎だと言うことを思い出させる。
このとき決して教え込むような説教調で言わないこと。彼とあなたは同等の立場だと言うことを意識した話し方をする。彼はある意味では、あなたよりずっと優れていることを、決して忘れてはいけない。例えば、彼の意識はあなたよりずっと純粋。彼は天使よ。
あなたがこのことを本当の意味で理解できれば、育児において直感的に動けるようになって、子供はいつもあなたに無上の幸せを運ぶ人になる。
あなたが星空の下で休むとき、子供を一緒に連れて行って、あなたの隣に休ませて、星空を見せてあげて。そのとき惑星の名前を説明したりしないこと。あなたが理解している星の起源とか、運命とか、そう言うことも話してはいけない。なぜなら、あなたは本当の意味ではそれらについて知ってはいないし、あなたの頭の中にあるドグマ、定説のようなものは、子供を真実から遠ざけるだけだから。
彼の潜在意識は真実を知っていて、それが彼の健在意識に浸透してくる。あなたはただ、自分は星空を眺めるのが好きだといえばいい。どの星が一番好きかと尋ねてもいいわ。
一般的に言って、親が子供にどんな質問の仕方をするかはとても重要。子供に種まきなどを手伝わせた翌年は、彼専用の苗床を与えて準備し、彼がそこでやりたいことを全部できるようにさせてあげて。そのときああしなさい、こうしなさいと強制したり、彼がやったことを手直ししたりしないこと。ただ彼に何をしたいか聞いて、必ず彼の許可を得てから手伝ってあげる。穀物を植える時は、彼の小さな手のひらから穀粒を放らせてあげて。」
「わかった…だが…」と私は、疑念を隠しもせずに言った。
「多分、そう言う風にすれば、その子は植物に対する関心を深めて、立派な農業専従者になるだろうね。でもそのほかの分野における知識はどこで獲得するんだい?」
「どこでって、どう言う意味?彼が単にどの植物がどう生まれ成長するかを知ったり感じ取ったりするようになるだけでなく、物事を深く考えたり分析したりするようになると言うこと。こうした作業が脳細胞を目覚めさせ、彼の全生涯を通して働き続けるの。だから彼は、こう言った脳細胞が眠ったままでいる人々よりもずっと賢い。才能豊かな人間に成長して行く。
あなた方の世界での進歩発展という観点から見ても、彼はいかなる分野においても誰にも負けないけれど、何よりもその意図が純粋だから、誰よりも幸運に恵まれる。彼は惑星たちと交信することで新しい情報を受け取ったり、交換したりできる。惑星からの情報は、まず彼の潜在意識に取り込まれ、そこからどんどん新しい考えや発見という形で、顕在意識に現れてくる。外見上、彼は普通の人となんの変わりもないけれど、その内面は随分違っている。そうした人を、あなたがたは天才と呼ぶ。」

続く→


「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」20

2019.04.19.18:47

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満天の星を映す湖で

ある晩、私はアナスタシアがどのようにして星と交信するのかを見る機会があった。
その前夜、彼女は言った。
「ウラジミール、明日の夜は私にとってとても大切な夜だから、あなたの隣で休むことはできない。でも心配しないで。子供狼を呼ぶから。あなたが眠っている間、彼がねぐらの入り口でガードする。」
そう言われても、私はどうしてもあのねぐらに一人で、寝る気にはなれなかった。
入り口を閉じることができないので、どんな猛獣が入って来て、寝ている人間を襲うかわからないからだ。
動物たちはアナスタシアを守ったが、もし私が一人で寝ていたら、私を襲うかもしれない。
もしかしたら何もしないかもしれないが、警戒心と恐怖心で眠れないだろう。
そう思いながら、私はアナスタシアに聞いて見た。
「君は今晩、どこにいるんだい?」
「湖の水の上にいるわ、ウラジミール。」
「泳いでいるっていうこと?君は今夜、特別に泳ぎに行かないといけないの?」
「そう、ウラジミール。こういう夜が1年に1回だけあって、絶対に欠かせないの。」
私はそれ以上、なぜ今夜、特別に彼女が湖にいなければならないのか、尋ねようとはしなかった。それよりもどうやって、自分の身の安全を守るかに関心があったのだ。
そこで私は提案した。
「私も一緒に湖に行っていいかな?君が泳いでいる間、湖のほとりに座っているよ。」
「いいわ、ウラジミール。暖かい服装にしてね。眠くなったらその上で休めるよう、干し草を持って行きましょう。」
私たちはそのように準備して、湖に行った。
日が落ちて周りが暗くなって来たとき、私は干し草の上に横になり、そこで起こったことを目撃したのだ。
その夜は暖かくて静かだった。
木の梢もそよがず、草むらに虫の鳴く声もなく、タイガに住む夜行性の動物たちのざわめきも聞こえない。
澄み切った夜空に、たくさんの星々が、普段より一層輝きを増してきらめいていた。
アナスタシアは湖のほとりに立って、滑らかな水面を黙って見つめていた。
鏡のような湖面に大小様々な星が映し出されている。
彼女はチュニックを脱ぎ、裸のまま湖に入って行った。
少しの間、水が膝のところまで来るところに立っていたが、やがてそこに座り、両手のひらでゆっくりと水面を撫でた。
そして突然、きらめく星々を映す水面をなるべき動かさぬよう、注意深く身を沈めた。
それから顔を出し、ゆっくりと円を描くように泳ぎ始めた。
次第にその円の直径を狭めて行って、湖のちょうど真ん中に来たところで、仰向けになって浮かび、両手をまっすぐ横に伸ばして天を仰いだ。
満天の星が湖面に映っていたので、彼女は上下左右全てが星で埋め尽くされた天空の真ん中に横たわっているようで、彼女自身が星の集まりの一部のように見えた。
湖水は微かな7色の柔らかな光を放ちながら、静かに脈打つように揺れている。
星がきらめく湖と、その周り一帯の静謐な光景に見入っているうちに、私はいつの間にか深い眠りに落ちていた。
夜明けごろ目を覚ました。
湖にもう星は映っていない。
アナスタシアは私の横に、いつものメリヤス地のようなチュニック姿で、膝を両腕で抱えるようにして、その上に頭をおいて休んでいた。
身動き一つしなかった。
まだ起きるには早すぎる時間だったが、私はすっかり目が覚めていて、もう眠れそうもなかった。
彼女がなぜ夜中にあのような奇妙なことをしたのか、それを知りたかった。

私は彼女の方に近づき、なんとなく彼女の手を撫でながら言った。
「アナスタシア、私がこれから言うことに気分害さないで欲しいのだが。」
「話して、ウラジミール。気分を害したりしないから。」
「昨夜見た湖の光景は本当に美しかった。あんな美しいものはこれまで一度も見たことはないし、あんな素晴らしい感動を味わったのも初めてだ。まるで湖が、シベリアのタイガではなく、宇宙の真ん中にあるように見えた。…ただ一つ気になったのは、アナスタシア、君はあんなに長く水の中にいてはいけないんじゃないかってことだよ。君はいま、体に十分気をつけないといけない。昨夜のようなことを君がすべきだとは私は思わない。泳ぐには水はもう冷たいし、風邪を引いたり、何か悪いことが起こらないとも限らない。何より私は昨日の手順と言うか儀式というか、あれに何か意味があるようには思えなかった。」
「私が昨日したことには、意味があるのよ、ウラジミール。」
「どんな?」
「私が生まれた時、母は私をこの湖の水で洗った。水というのはとても、とても重要なの。水は宇宙に存在し生きている全てのものの中に含まれているでしょう。生命の水には宇宙における生命の創造についての全ての情報が含まれているし、人間からほとばしり出たあらゆる思考や思いも含まれている。水は人間の感情を読み取り、それに反応する。」
「多分そうかもしれない。アナスタシア、私にはよくわからないが。ただ、どうして夜に泳ぐんだ?なんのために?」
「ウラジミール、私は人が初めてこの世界に生を受けた世の始まりの時から現在まで、どのように生きてきたかを知りたいの。彼らがいつ、何歳の時、どの瞬間に一番幸せだったか、何が彼らに最高の幸せをもたらしたのか、それをはっきり知るために。そうしてそれを、今を生きる人々に話したいの。彼らの幸せと、子供達の幸せのために。」
「だけど何世紀も前に生きていた人々の行いを知ることなんて、本当にできるのかい?」
「できるのよ、ウラジミール。子供は成長するにつれて、外見だけではなくその内面も両親に似て来るけれど、それだけじゃなくて、最初に創られた人間にも似て来るの。彼と同じ血をもち、記憶の奥深くに、創造のはじめからの全ての情報を携えている。ただ、それらの情報について考えようとしないだけ。もし思い出そうと努めれば、全てを思い出せる。」
「思い出せるとしても、その人の先祖に関しての記憶だけだろう?」
「もちろんよ、ウラジミール。彼の先祖を通して、その前の先祖たちの情報がくる。私の細胞の中の記憶は、私以外の誰でもなく、私の遠い先祖たちの人生の場面を見せてくれる。」
アナスタシアはこう言うと、立ち上がって湖に走り寄り、水に触れて私の方を振り返った。
「だけど、水は全ての人の過去を知っている。水は宇宙の中で起こった全てのこと、全ての人々に関する情報を持っている。そして水は、私がそれを見るのを助けてくれる。私が湖の真ん中、水の中で考えるとき、水は私と一緒に考え、見るべき光景を探し出してくれる。水は全ての惑星で起こっていることを走査する力も持っている。なぜなら水はどこにでも存在するから。
星たちは湖に映っていて、私の目にも映っている。その時、私と星は一つになって、私は宇宙の全ての情報にアクセスできる。なぜならその瞬間、私は宇宙の中の小さな一部になったように感じるから。人が自分を宇宙の中の小さな一部のように感じると、その瞬間、宇宙は歓喜して、彼のためになんでもしようという態勢になる。そしてその人が考えていることを現実化するべく働いてくれる。」
アナスタシアが宇宙や星や水について、確信に満ちて静かに話すのを聞きながら、私は思った。
(タイガに住む美しい女性アナスタシア。彼女は今日の技術優先の世界で、我々が抱えている日常の悩みや問題には全く煩わされていない。おそらくそれは彼女の宇宙に関する考え方や見解が、我々とは格段に違うからだ。こんなにも確信に満ちて、自分の宇宙観、世界観について話す彼女に、私の疑念をぶつけるのは何とも大人気ないことだ。)
私は湖畔に立つ彼女に向かって、大きな声で言った。
「アナスタシア、君はまるで調査研究員みたいだ。人類の生活について細かく分析しているんだろう。今から遡ってどのくらいの期間が調査できたんだい?」
「まだほんの短い期間、たった9千年間。」
「君のほんの短い、はかなりのものだな。それで君は、自分の見た光景からどんな結論を導き出したんだ?」
「その結論については後で話すわ、ウラジミール。私の見た光景をあなたや他の人々に見てもらって、自分たちで結論を出してもらってもいいし。」
「彼らが君の言ったことを信じれば、結論は導き出せると思う。例えば、君は水について普通とは違ったことを言った。だけど、水が様々な情報を蓄積しているとか、さらに加えて人間の感情に反応するとか、一体どこに根拠があるんだい?」
「あなた方の世界のいまの科学者たちが持っていると思う。」
「それにしては聞いたことのない話だが。我々は水に対しては、単純に考えていて、水は水なんだ。人間の環境の小さな一部。」
「そう、小さな一部、生きている一部。でも誰も水を生きているものとは考えない。体の大部分が水でできているのに、生きていると言うとその証拠を求める。ウラジミール、生きている水が持つ偉大な可能性について、自分で感じる方法があるのよ。」
「教えてくれるかな。」
「水の癒しの特性を体験したいなら、自分にとって一番美味しい水が湧き出ている泉を見つけるの。その水を家に持ち帰って、器に入れて凍らせる。そして毎晩、1日に必要な量の水を、ちょっと見栄えのする器に入れて、テーブルの上に置く。器の下にはできればグリーンの布を敷いて。寝る前にその水に向かって何か良い言葉をかけてあげるか、あるいは、黙ってやさいい思いを注いであげる。部屋は暖かすぎないように、水の中に少し氷が残っている状態にする。もし氷がなくなっていたら、寒いところにおいてある氷を少し入れて。氷を少しお湯に入れたり、暑いお茶に入れるのもいいの。氷が溶けていく時に、優しさを持って水のことを考えて。そして素敵な言葉をかけてあげる。生き物に対するように。氷が溶けた水に杉のオイルを一滴垂らしてもいい。水の量が多くても少なくても、その一滴で情報が水全体に広がるの。この情報がとても大切。
寝る前にその器の水をゆっくりと混ぜるようにして、そこに息を吹きかける。
翌朝起きたら、水に向かって「おはよう!」と挨拶する。その水をゆっくりと、ゆっくりと、ほんの少し、すするように飲むといい。その水で顔も洗うといいわ。もしあなたの体内に何か病気があれは、水はそれを癒やしはじめ、完璧に治してしまう。あなたは3日で体調が良くなったと感じる。99日間この水を使えば、どんなに重い病気でも、あなたの体から抜けて行く。そして顔の肌も見違えるほど綺麗になる。体をもっと若返らせて、頭も回転ももっと早くしたいと思うなら、水だけではなく、杉のオイルを朝と昼と夕暮れ時にひとすすりづつして、いろいろなハーブや花粉からの蜜を好きな量だけ取る。水には混ぜないようにして。これを30日間続けたら、頭の回転が早くなり、身体も若返る。」
「アナスタシア、面白い話だね。それなら科学者や普通の人が実験して確かめることができるな。それにしても、こういうこと全てを一体、どうやって知ったんだい?先祖から教えられたのか?」
「水が教えてくれた。」とアナスタシアは言って、笑い始め、何かに弾かれたように嬉しそうにくるくると回り始めた。
それから動きを止め、真面目な表情に戻って付け加えた。
「それに星にも教わった。」

続く→




「アナスタシア・響きわたるシベリア杉」19

2019.04.17.08:24

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自分の星の下で眠る夜


アナスタシアが、植物や、植物と交信する人々についてどれほど熱く語るかはすでに述べた。
実際に自然に囲まれて生きている彼女だから、自然についてだけはよく知っているのだろうと、私は思っていた。
ところが彼女は天体についても、相当の知識を持っていて、とても身近に感じているようだった。
星空の下で眠ることについて、彼女が語った話をあなたはどう思われるだろうか?
「ある人についての情報を受け取った後、植物は宇宙の力との情報交換に入る。
ただ、植物は、身体や精神のある側面に影響を与える限られた範囲の仕事をする仲介者にすぎなくて、人間の脳と、あらゆる存在の人間的側面だけが持つ、固有の複雑なプロセスには決して関わりを持たない。でも、植物が行う宇宙との情報交換は、結果的に、人間だけがなしうる宇宙の知性との交流、もっと正確に言えば、宇宙の知性との情報交換につながっていく。その手順はとても簡単で、その通りにすれば、そこからもたらされる恩恵を実際に感じとることができる。」
アナスタシアはその手順について、次のように語った。
「天候の良い時に、星空の下で一晩過ごす計画を立てる。ベッドはラズベリーやスグリの茂み、あるいは穀類の植えてあるところの近くにおく。一人になること。ベッドに横たわって星空に向かい、すぐには目を閉じないでいる。そのままあなたの視線や思いを宇宙空間に漂わせる。そのことに集中しすぎて緊張してはいけない。軽やかに自由に、ゆったりとした気持ちで。
まず一番よく見える星たちを見つけて、彼らについて考える。それから自分にとって大切なことや、あなたが幸多かれと願う、親しい人たちについて思いを巡らせる。その瞬間は、誰かに復讐することや、悪いことが起こるよう願ったりしては絶対にだめ。それはかえってあなたを害してしまう。
この簡単な手順を踏むだけで、あなたの脳の中で眠っている多くの細胞のいくつかが目覚める。
大部分は一生の間、眠ったままなのだけれど。
そうすると宇宙の力があなたとともにいて、あなたが眩しいほどの夢を実現したり、精神的な平安を得たり、親しい人々との幸せな関係を楽しんだり、彼らのあなたへの愛を強化したり、呼び起こしたりするように助けてくれる。この手順は何回か繰り返せば、それだけ効果が大きくなるし、あなたが植物界と触れ合っている場所だけで、効果が現れると言うものではない。朝、目覚めた時に、その効果はすぐに感じられるはず。誕生日の前夜に、これを行うことは特に大切、その理由をいま、説明しようとすれば膨大な時間がかかるし、それは大事なことではない。説明してもある部分は信じられなかったり、理解できなかったりすると思う。
この話は、すでに実践して、効果を体験している人に話すと、ずっと簡単にすんでしまう。何故ならそうして得られ、実証された情報のおかげで、そのあと起こることが簡単に理解できるから。」


続く→

そう言えば、昔、修行時代、(つまり死にかかってあの世に行き、戻った後にその体験を消化しようとして、あちこちの霊能者を訪ね歩いていた時のこと)、ある霊能者が、
「自然の中に入って、テントではなく、星空の下で眠ると良い。大の字になって星を見つめていると、自分がなくなり、地球と宇宙と一体になるのがわかる。全てが一つに溶け合っている世界を感じること。それが向こうの知識をもたらす。」といったようなことを語っていた。
友人たちとキャンプを仕組んだことがあった。
でも、夫の反対でやめになった。
夫は、超インドアで、全くアウトドアに興味を持たない。
残念だなあ、私は別の方法を見つけなければ…。




「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」18

2019.04.12.22:41

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朝よ!おはよう。


アナスタシアは朝の日課を、人々がダーチャの庭で行えるようにアレンジしてくれた。
「朝はできれば日の出とともに起きて、裸足で庭に出て、自分の気が向く植物のところに行く。
その植物に触ってみるのもいい。でも、儀式のように毎日義務的にするのではなく、感ずるままに願うままに、その時の気持ちに従うのがいい。大事なのは、これを、洗顔やシャワーより前にすること。そうすることで、植物はあなたの匂いを嗅ぐことができる。あなたが眠っている間に、皮膚の毛穴から出ていた物質の匂いよ。そのあと暖かい時は、庭に草の生えた一面があれば、ぜひあって欲しいけど、そこに横になり、3〜4分思い切り身体を伸ばす。この時昆虫があなたの身体の上を這い回っても追い払わないで。多くの昆虫は、人体の毛穴を開き、洗浄してくれる。普通は毒素が排出される毛穴を開けて、毒素を出しやすくしてくれる。毒素は体内のあらゆる病を皮膚の表面に運んで、人体から追い出す働きをする。
もし池があれば、そこに飛び込むといいのだけれど、なければ頭から水をかぶると良い。水をかぶる場所は、植物や苗床からあまり離れていないところ、一番良いのは、苗床と苗床の間。そこに裸足で立つ。例えば今日はラズベリーのそば、明日はスグリのそばという風に、立つ場所を変えても良い。水をかぶったあとすぐに乾かしてはダメよ。周りの植物にシャワーを浴びせるように、まず手を振って水滴をかける。それから身体にかかっている水滴を、手ですくうようにしてまた振りかける。そのあとで、いつも通りに洗面、入浴などをすれば良い。」

日の終わりに

夜は寝る前に、山ホウレンソウかイラクサの汁、あるいはその両方を混ぜたものを2〜3滴垂らした水で足を洗う。石鹸やシャンプーは使わないで。足を洗った後の水を苗床に注ぐ。そのあとで必要なら、足を石鹸で洗っても良い。夜の日課は二つの意味で重要なの。足から出る汁を通して毒素が流れ出て、体内の器官から病を取り除く。だからその毛穴はしっかり洗浄しないといけない。山ホウレンソウとイラクサの汁はとても良い。それから足を洗った後の水を庭の苗床に振りかけることで、その日のあなたに関する補足情報を、微生物や植物に与えることができる。これもとても重要。この情報を得てはじめて、あなたの周りの見える世界も見えない世界も、あなたの体組織が正常に機能するために必要なものすべてを、宇宙と地球から取り出して、生み出すことができる。

何をいつ食べるべきかは身体が知っている

私は食事について彼女が何を語るか、非常に興味があった。
何と言っても、彼女の食生活は普通ではなかったからだ。
「アナスタシア、人間はどんな風に栄養を摂取して自分を養って行くべきか、つまり、何をいつ食べるべきか、1日に何回程度、どれくらいの量を食べるべきか、それについての君の考えを聞かせて欲しい。我々の世界では、この問題への関心は非常に高くて、健康食のレシピやダイエットのためのアドバイスなどを含めて、膨大な数の雑誌やら本やら、あらゆる種類の情報が溢れているんだ。」
「技術優先の世界の環境では、いまとは違う人間の暮らし方をイメージするのはとても難しい。闇の勢力は、人間に初めから与えれていたこの世界の自然の仕組みを、自分たちの厄介で、人間の性質とは矛盾する人工システムに置き換えようと、絶え間無く動いている。」
私はアナスタシアに、彼女の哲学的思考や主観を入れずに、もっとわかりやすく話して欲しいと頼み、彼女は頷いて話を続けた。
「人は何をいつ、どのくらい食べるべきかというあなたの質問には、個人の体組織、つまりその人の身体が最適の答えを出すはず。空腹や渇きは、人が食べ物を必要とするときに出される信号として、一人一人に与えられている。空腹を感ずるときが、その人にとって食べるべき最適のとき。でも技術優先の世界では、ある人が食べ物を欲したからと言って、すぐに空腹や乾きを満たす機会を与えたりせず、個人を無力なものとして、全てを鋳型にはめ込んで行く。それなりの理由で正当化しながら。
考えてみて。Aさんは半日間、ほとんどエネルギーを消費することなく、椅子に座っていて、Bさんは肉体労働あるいはランニングして、たくさん汗をかいて、Aさんの10倍以上のエネルギーを消費したとする。それでも、AさんとBさんは同じ時間帯に食事をするでしょう。
人は自分の体が、信号を送ってきたときに食事をすべきで、自分の体以外にそれを的確に教えるものはない。あなた方の世界では、ほとんど実行不可能だというのはわかる。だけど、ダーチャの庭にいたら、それは可能でしょ。そういう人たちは、不自然で、人工的な食事のガイドラインなど忘れて、恵まれた立場を活用すべきだと思う。
それから人は、何を食べるべきかという質問に対しても、同じことが言える。答えは、その瞬間に与えられているものを食べる、ということ。必要なものを体が選ぶの。普通と違うことだけど、ひとつ教えるわ。あなたの住まいの近くに動物(犬とか猫)がいたら、よく観察して。時々、たくさん生えている草の中から、あるハーブをピックアップして食べているはずだから。そのハーブを3〜4本取って、あなたの食べ物に加えるの。毎日やる必要はないわ。1週間に1回か2回で十分。
自分で収穫した穀物を、すりつぶして粉に挽いて、その粉でパンを焼く。これはとても重要なこと。このパンを年に1回か2回食べるだけで、その人にはエネルギーがしっかりと蓄えられるし、内なる精神力を活性化する能力も与えられる。このパンには、その人の身体の状態を良い方向へと整え、精神を落ち着かせる働きがある。これを親戚とか、あなたに一番近い人々にあげることもできるし、あなたが真心込めてプレゼントすれば、彼らにもとても有益なものをもたらす。
少なくとも夏の間に一度、3日間、庭にあるものだけを食べて過ごすと、とても健康に良い。それにパンとひまわりのオイル、塩をほんの少し。」
アナスタシアが自分の体に栄養を与え、命を維持するプロセスは、自然に委ねられていて、彼女が自分で考えることはなかった。
彼女の思いは別のことで占められているからだ。
いっぽうで彼女が健康であることは、その並外れた美しさの欠かせない要素だった。
アナスタシアによれば、自分の庭にある土や植物と交流して、その関係を確立している人は、あらゆる病気を自分の体から追い出すことができるらしい。
彼女は言った。
そもそも病気とは、健康を守り生命を維持するべく組み立てられた自然の仕組みから、人間が離反した結果として生まれてくるものなのだと。
自然の仕組みにとっては、どんな病気との戦いも問題ではない。
なぜなら、自然の仕組み自体がその目的で存在してるからだと。
そして、自然界の一部である小さな庭で、情報交換をする人たちにもたらされる恵みは、病気の克服にとどまらず、それをはるかに超えた素晴らしいものなのだと。


続く→




「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」17

2019.04.09.10:00

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蜂はむやみに人を刺さない

「どの庭にも、少なくとも1家族のミツバチが必要。」
アナスタシアのこの言葉に驚き、蜂を扱えるのはごく限られた人だけだと私は言った。
蜂を扱うには特別な学校に行って勉強しないといけないし、それでも難しい場合もあると。
だが、彼女は言った。
「蜂の巣を守ろうとしてあなたたちがやっていることが、かえって蜂たちの生活を邪魔している。
実際、蜂のユニークな生態をほんの少しでも理解した人は、過去数千年の間、この地球上にたった二人しかいない。」
「誰だい?それは。」
「二人の修道士。彼らは聖人に叙せられた。修道院の倉庫に保管されている書物に、二人について書いてある。」
「え?君は教会にある資料を読んだというのかい?いつ、どこで?ここには本など1冊もないが。」
「情報を得るのに、私はもっと完璧な方法を使う。」
「一体、どんな方法?また訳のわからないことを言い始めたね。魔法科なんか知らないが、もう、そういう話はしないって約束したろう?」
「いずれしっかり話すわ。あなたが理解できるように。今は理解できないと思うけど、でも実はすごくシンプルで自然なことよ。」
「わかった、いいとしよう。それで?ミツバチをどんな風に庭で飼えばいい?」
「蜂の巣を作るだけ。自然の中で見かける蜂の巣に似た形のものを。ただそれだけ。あとはただ、蜜やミツロウなど、、蜜蜂が生み出す有益なものを採取するだけ。」
「アナスタシア、それは全然シンプルな話なんかじゃない。だいたい誰が蜂の巣の構造を正確に知っているっていうんだい?君がつくり方を教えてくれるなら話は別だけれど。素材は我々の手持ちのものでね。」
「わかった。」と、アナスタシアは笑い、「じゃあ、ちょっと待って。あなたが言った現代の人々が持っている素材がなんなのか、イメージしてみる。」
「それと、庭の景観を損ねないよう、その巣をどこに置けばいいのかも教えて欲しい。」と、私は付け加えた。
「わかった。それも思い浮かべてみる。」
彼女は、我々の生活の状況を型どるときにいつもするように、草の上に横になった。
私は今までになく、彼女をよく観察した。
彼女は仰向けになり、両腕をまっすぐ横に伸ばし、両手のひらを空に向けた。
指は軽く曲げ、4本の指先の柔らかな内側が上を向いている。
まず、指がかすかに動き、そしてピタリと止まった。
目を閉じ、身体はゆったりとして、みるからにリラックスしている。
初めは表情も緩やかだったが、そのあと、かすかな感情の動きが影のように彼女の顔を横切ったかのように見えた。
後になってアナスタシアは、彼女が教わった、遠くにいるだれかをイメージの中で見る特別な方法について、説明してくれた。
だがこの時は、蜂の巣について次のように語った。
「巣箱を作るの。くぼみのある丸太を使って、そのくぼみを大きくするか、あるいは落葉樹の板で箱を作ることもできる。この場合、板は少なくとも6センチの厚みがあって、箱の容積は高さ40センチに横幅40センチ、縦の長さが120センチ以上必要。過度に丸みをつけるために、板の接合部の内側に小さな3角形のラスを貼る。ラスは軽く貼り付けるだけでいい。蜂が後から自分たちでしっかり固定するから。
箱の背にあたる部分は同じ厚さの板で完全に閉じて、反対側を羽目板で開けられるようにする。羽目板は草か布で包んでから、少し曲げながら取り付けるといい。同時に板の底の部分は全て布で覆っておく。それから板をはめる方の継ぎ目に沿って、約1、5センチの深さの溝を掘る。この溝は反対側の板の接合部から30センチのところでストップする。出来上がった巣箱は庭のくいなどの上におくといい。巣箱は地面から少なくとも20センチから25センチは離したところにおかないといけない。溝のある方を南に向けて。でも本当は家のすぐ下に巣箱を取り付けるのが一番いい。そうすると蜂が飛び出すのを人が邪魔しないし、蜂も人を煩わせることがないから。巣箱は地面に対して20度から30度の傾きで置いてね。開いているところが下に来るように。それから巣箱は屋根裏においてもいいけれど、風通しに気をつけて。巣箱の置き場所として最適なのは、南側に面した屋根の上か、あるいはその屋根の軒下よ。蜜でいっぱいになった蜂の巣を取り外せるように、巣箱までのアクセスを確保しておけばいいだけ。日よけを傘のように巣箱の上にかかるようにして、台に固定しておく。冬にはそれが寒さから守ってくれる。」

私はこう言った巣箱は相当の重さだろうし、傘やら台やらが家の外観を損なうのではないかと指摘した。
「どうすればいいのかね?」と私が言うと、アナスタシアは少し驚いた様子で、私を見ながら答えた。
「問題は、あなた方の世界の養蜂家たちのやり方が正しいわけではないと言うこと。祖父がよく言っていた。現代の養蜂家たちはあらゆる種類の蜜蜂用の巣箱を開発したけど、その全てが人間の蜂の巣への絶え間ない介入を想定して作られているって。彼らは蜂の巣の枠を交換したり、冬には巣箱ごと蜂を別の場所に引きずって行くけれど、これは絶対にやってはいけないことだと言っていた。ミツバチは自分たちの巣を、共同体ごとに、厳密に決められた距離をとって互いに作っている。通気性を保ったり、敵と戦ったりするための共同体の全システムを自分たちで構築している。だからほんの少しでも彼らに干渉することは、このシステムにダメージを与えることになる。彼らは人間に破壊されたものの修復に気を取られてしまい、蜜を集めたり子供を育てたりする本来やるべきことができなくなる。自然の中でミツバチは、木のくぼみに住んで、自分たちの問題は全てうまく処理している。
私はいま、可能な限り、自然に近い形で飼う方法をあなたに伝えた。蜜蜂がもたらす恩恵は絶大で、他のどんな生き物よりも格段に高い正確さで効果的に受粉して、植物の産出量を増大させる。
これはあなた方の世界でもよく知られていること。あなた方が知らないのは、何よりも、蜜蜂がその口器を使って植物の導管を開き、惑星から届いた補足的な情報をその植物に送り込むと言うこと。その植物が必要としている、つまり人間が必要としている情報をしっかり伝える。」
「だけど、蜂は人を刺す。蜂に刺される恐怖を抱えながらダーチャに暮らすのはどんなもんかね。気の休まるときがないね。」
「蜂が刺すのは人が攻撃的に振る舞ったり、手をふって追い払ったり、怖がったりしたとき、あるいは、必ずしも蜂にではなくても、誰かに攻撃的な思いを抱いているときだけ。彼らは敏感にそうした思いを感じ取るし、暗い思いから放出されるものは許容できない。さらに彼らには、人体内の病を持つ器官につながる先端部分や、器官を保護する細胞膜が破れてダメージを受けている部分を、狙い撃ちして刺す能力もある。あなた方が神経根炎と呼んでいる病気を、蜜蜂がどれほそ効果的に治すかは知っているでしょう?これは彼らが治せる病気の一例に過ぎない。
もし私がこれからその全てを話し、あなたにわかるように説明しようとすれば、何週間も一緒に過ごさないといけなくなる。あなたはこれまでも蜜蜂については多くを読んだり、聞いたりしてきた。
私はそれらの情報のいくつかを訂正したけれど、その部分が本質的なことだと信じて欲しい。巣箱の中に蜜蜂のコロニーを形成させるのは、とてもシンプルよ。蜜蜂の1群をそこに放すだけ。
ただその前に蜜蝋を少しと養蜜植物を入れておいてね。木枠や蜂の巣状のものを手作りで準備する必要はないの。近所の少なくとも、2〜3箇所の庭に蜜蜂が住んでいれば、勝手に増えて、群をなして巣箱をいっぱいにするから。」
「だけどどうやっって、そこから蜜を取り出すんだい?」
「巣箱の開口部のカバーを開けて、ぶら下がっている蜂の巣を取り出し、蜜と花粉を採取する。欲張ってはダメ。冬に備えて蜜蜂のために少し残しておいて。それから、最初の一年は、蜜は取らないほうがいい。」

続く→



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