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「アナスタシア・響き渡るシベリア杉」21

2019.04.21.20:32

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子供達の真の教師は?


私はアナスタシアに、植物のある庭や畑が、その植物が特別な方法で植えられ、人間と交信する状態にあったとして、どのように育児に役立つのかを尋ねてみた。
子供達に自然の愛を染み込ませるのが一番大切、というような答えが返ってくるだろうと思っていたが、彼女の答えは違っていた。
その論理の簡潔さと、哲学的思考の深遠さに私は改めて驚かされた。

「自然界と宇宙の意識は、新たに生まれた赤ちゃんを、自主独立した君主、王として認識する。彼は天使のように純粋でシミひとつない存在。まだ宇宙と繋がり、開いたままの種に、宇宙は膨大な量の情報を奔流のように与える。だから新たに生まれた赤ちゃんには、神にも似た、宇宙で最も賢い存在になれる能力が備わっている。
赤ちゃんは両親に幸せと恩恵をもたらすのにほとんど時間を要しないし、宇宙の本質と人間存在の意味について気づくのに、地上で生まれてから九年間しか必要としない。そして、この気づきに必要なものは全て存在している。
両親のやるべきことはただひとつ、純粋で自然なこの宇宙のことを彼に捻じ曲げて伝えたり、宇宙の最も完璧な創造物から彼を切り離したりしないこと。ただそれだけ。
でも、技術優先の世界は両親はそうさせない。赤ちゃんが生まれて最初に目にするものはなんだと思う?まず天井、次に自分の寝ている小さなベッドの柵、何枚かの布切れ、そして壁。つまり技術優先社会の中で作られた人工的な世界に属するもの。そしてこういった世界の中に、赤ちゃんは自分の母と、母の乳房を見つけ、これがあるべき世界の姿なのだなと思い込んでしまう。両親が微笑みながら、カタカタ、キーキーと音を出す物体やおもちゃを、まるで何か貴重な宝物のように彼のところに持ってくる。どうして?赤ちゃんはどうしてカタカタ鳴ったり、キーキーい言ったりするのか、長い時間考えることになる。彼はこれを意識と無意識、双方の領域で考えようとする。
両親が再び満面の笑みでやって来て、彼を何やら布のようなものに包み込もうとする。
彼はすごく居心地が悪いと感じて抵抗し、衣類を取り払って自由になろうとするけれど、その試みは失敗に終わる。
彼ができる唯一の抵抗は、泣き叫ぶことだけ。こうして彼は抵抗して泣き、助けを求めて泣き、憤慨して泣くようになる。その時から、天使であり、王であるはずの彼は、まるで慈悲をこう乞食や奴隷のような姿になってしまう。こうして赤ちゃんには、人工的な世界が生み出した様々なものが、次から次へと与えられる。新しいおもちゃや新しい服が、最良の喜ばしいものとして。このようにして両親は、これらのものが、彼が生まれて来た世界で最も大切なものだと、自ら彼に教えている。
彼はまだ小さいけれど、すでにこの宇宙で最も完璧な存在。それなのに両親はまるで不完全な存在であるかのように彼を扱い、赤ちゃん言葉で話しかける。
教育がなされているはずの施設においても、教師たちは再び、子供達に技術優先の世界の価値について教え込む。やっと彼が9歳近くなった時、両親は自然界の存在について、もののついでのように話す。まるでそれが、何か他の大切なもの、人工のものの、付録であるかのように。
ほとんどの人が、真実に目覚めることができないまま、人生を終える日を迎えてしまう。
人生の意味は何かという、単純な問いに対する答えを、ついに得ることなく。人生の意味は、真実と喜びと愛の中にある。
自然界によって育てられた9歳の子供は、あなた方の世界の科学施設や、社会で認められた科学者たちよりも、ずっと正確に、宇宙について知っている。」
「ちょっと待って、アナスタシア。君は自然に関する知識のことを言っているんだね?もし彼が君と同じ暮らし方をしたらということなら、納得がいく。だけど現代人は、良いか悪いかは別として、君がいうところの技術優先の世界に生きることを、余儀なくされているんだ。君の提案通りに育てられた人間は、自然については豊かな知識と感性を持っていると思う。だけど、ほかのことに関しては、全くの無知だろうね。数学とか、物理とか化学とか、そういった科学の分野もあるし、我々の生活と社会現象に関する基本的な知識についても、全く知らないということになるね。」
「一度宇宙の本質を知った人間にとって、そういったことは全て、とるに足らないこと。もし彼が科学のある分野で成功することを望んだり、その必要があると感じるなら、彼は宇宙の根本について知らないまま研究を続けて来た人たちを、最もたやすく超えてしまう。」
「どうしてそんなことが言えるんだい?」
「技術優先の世界に住む人間は、未だかつて自然界が持っていないものを、発明したことがないの。
人間の作った、どんな完成された機械も、すでに自然界にある存在するものの不十分な模倣にすぎない。」
「わかった、いいだろう。それが本当だとしよう。ところで君は、我々の環境で子供を育て、子供の能力を高める方法について、教えてくれると約束した。それをわかりやすく話して欲しい。具体的な例をあげてね。」
「やってみるわ。」と、アナスタシアは言った。
「あなた方の世界での子育ての状況については、もうすでに私の心にイメージを型どってあって、ある家族にやるべきことのヒントを送ったことがあるの。けれど彼らは大事なポイントを理解できなくて、子供に余計な質問をしていた。その子は非常に純粋で能力も高くて、地上に住む人々に多くの福をもたらす存在になりうる子だった。でもその子の両親は、3歳になった我が子を自分たちのダーチャに連れて行くときに、彼のお気に入りのおもちゃ、つまり、宇宙の本当の優先順位を乱す、人工のおもちゃを持って行ってしまった。両親がそれさえしなかったら!その子は間違いなく、人間の作った物体との無意味な、場合によっては有害な接触よりも、まるかに面白く興味深い、自然の中の何かに心を占領され、楽しんだはず。
何よりもまず、子供に何かを手伝うように頼むことが大切。ただ、頼むときは真剣に頼むこと。なぜなら彼は本当にあなたを助けてくれるから。
例えば種蒔きの時に、播く種を持っているようにとか、苗床をくわで耕すようにとか、窪み、(あらかじめ掘っておいて)、に種を置くようにとか、色々お願いする。
そして作業をする間、今何をしているかを、彼に話す。例えば、今、土に種を蒔いて、その種に土をかぶせているところだよ。暖かい太陽の陽射しが土を温めてくれるから、種は温まって大きくなり始めるよ。そのうち種は暖かい太陽を一目見たくなって、土の中からほら、こうして緑の芽をのぞかせるんだ、こんな風に、そして、ここで彼に地面に生え出ている草の葉の一枚を見せながら、もしこの新芽が太陽のことを好きなら、どんどん大きくなってこの葉っぱのようになって、もっとどんどん大きくなって木になったり、それより少し小さい花になったりするんだ。それから美味しい果物にもなって欲しい。私はそう思っているんだよ。君も好きだったら食べられるし、その新芽は、君のために果物になる準備をしてくれているんだと、話してあげる。子供を連れて庭に出るたびに、あるいは毎朝彼が起きたときに、彼にはぜひ、新芽が出るかどうかを見に行かせて。新芽が出ているのをあなたが見つけたときには、思いっきり喜んで、その姿を見せて欲しい。
種の代わりに苗木を植える場合も、子供に何をしているかを説明しなければいけない。トマトの苗木を移植するときには、彼に苗木を1本づつ、あなたのところに持ってこさせる。もし彼が間違って茎を折ってしまったら、折れた茎をあなたの両手で受け取って、これは折れているから、このまま元気に育って私たちのためにトマトを実らせてくれることはないと思うけど、一応植えておこうと言うの。こうして折れたものを少なくとも1本、ほかの元気なものと一緒に植えておく。数日後に彼を畑に連れて行って、育ちはじめているトマトの木と、折れた茎がしおれているのとを両方見せて、しおれているのは、植えるときに折れていた茎だと言うことを思い出させる。
このとき決して教え込むような説教調で言わないこと。彼とあなたは同等の立場だと言うことを意識した話し方をする。彼はある意味では、あなたよりずっと優れていることを、決して忘れてはいけない。例えば、彼の意識はあなたよりずっと純粋。彼は天使よ。
あなたがこのことを本当の意味で理解できれば、育児において直感的に動けるようになって、子供はいつもあなたに無上の幸せを運ぶ人になる。
あなたが星空の下で休むとき、子供を一緒に連れて行って、あなたの隣に休ませて、星空を見せてあげて。そのとき惑星の名前を説明したりしないこと。あなたが理解している星の起源とか、運命とか、そう言うことも話してはいけない。なぜなら、あなたは本当の意味ではそれらについて知ってはいないし、あなたの頭の中にあるドグマ、定説のようなものは、子供を真実から遠ざけるだけだから。
彼の潜在意識は真実を知っていて、それが彼の健在意識に浸透してくる。あなたはただ、自分は星空を眺めるのが好きだといえばいい。どの星が一番好きかと尋ねてもいいわ。
一般的に言って、親が子供にどんな質問の仕方をするかはとても重要。子供に種まきなどを手伝わせた翌年は、彼専用の苗床を与えて準備し、彼がそこでやりたいことを全部できるようにさせてあげて。そのときああしなさい、こうしなさいと強制したり、彼がやったことを手直ししたりしないこと。ただ彼に何をしたいか聞いて、必ず彼の許可を得てから手伝ってあげる。穀物を植える時は、彼の小さな手のひらから穀粒を放らせてあげて。」
「わかった…だが…」と私は、疑念を隠しもせずに言った。
「多分、そう言う風にすれば、その子は植物に対する関心を深めて、立派な農業専従者になるだろうね。でもそのほかの分野における知識はどこで獲得するんだい?」
「どこでって、どう言う意味?彼が単にどの植物がどう生まれ成長するかを知ったり感じ取ったりするようになるだけでなく、物事を深く考えたり分析したりするようになると言うこと。こうした作業が脳細胞を目覚めさせ、彼の全生涯を通して働き続けるの。だから彼は、こう言った脳細胞が眠ったままでいる人々よりもずっと賢い。才能豊かな人間に成長して行く。
あなた方の世界での進歩発展という観点から見ても、彼はいかなる分野においても誰にも負けないけれど、何よりもその意図が純粋だから、誰よりも幸運に恵まれる。彼は惑星たちと交信することで新しい情報を受け取ったり、交換したりできる。惑星からの情報は、まず彼の潜在意識に取り込まれ、そこからどんどん新しい考えや発見という形で、顕在意識に現れてくる。外見上、彼は普通の人となんの変わりもないけれど、その内面は随分違っている。そうした人を、あなたがたは天才と呼ぶ。」

続く→


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